予期せぬ工場勤務

私がこの会社を選んだ理由は、製菓メーカーで比較的大手であったからです。

名の知れた企業なので、当時から人気のある企業でした。


私は商品開発を希望して新卒入社したため、工場勤務は希望していませんでした。

食品会社では高卒者と大卒者で仕事の幅が変わります。


高卒者は基本的にずっと工場勤務です。

一方大卒者はある期間を工場現場で過ごすと人事異動があり、違う部署に行けます。


しかし人事異動は上層部の気分次第という面があります。

そのため大卒者にはいつまで工場勤務するのか分からないのです。


私の場合3年間人事異動がありませんでした。

仕事を通して必ずしも希望部署に行けるわけではないことが分かり、退職しました。


このことは面接段階では知らなかったため、私にとっては予期せぬ工場勤でした(笑)


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力も頭も使うやりがいある仕事

仕事は当時のリッツ、現在のルヴァンなどの生地の仕込をしていました。

パンイメージしてくれたらわかりやすいと思います。


生地を練り、発酵させてその生地をラインに流します。

なんとなく食品工場の仕事は可愛いイメージを持たれますが、実際は体力仕事です。


まず巨大なミキサーでかなり重い量の生地を練ります。

次に数多くの原料を計量して踏み台に上がり、手投入。


最後にできた生地もボックスに入れて、かなりの重量がある生地を手で運びます。

このように力作業が多かったので、仕込の現場しかいなかったです。


そして、意外と生地は繊細なのでデータによる分析も大切です。

ペーハーの測定や生地温度など、あらゆるデータを測定して良質な生地を練っていました。


ライン作業とはかけ離れたものだったので、私にとっては楽しかったです。

一般的に工場の仕事はライン作業と思われがちで、転職不利と言われています。


しかし私の場合は仕事内容を話すとプラスの印象を持ってもらえました。


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最大の魅力はやっぱり人間関係

工場の魅力は営業や接客業と違い外部の人間と関係を持たないことだと思います。

これが良いと言う人もいれば、悪いと言う人もいるでしょう。


私は営業もやったことがありますが、たまに人間関係疲れることもありました。

そこを考えると、コミュニケーションを取るのが社内だけというのは楽に感じます。


もちろん、社内の人間関係がひどかったら最悪ですが…(笑)

私は先輩にも良くしてもらっていたので、人間関係のつらさはなかったです。


仕事ではコミュニケーションは最低限取りながらも、黙々と仕事をすることが多かったです。

それはそれで少し寂しい気もしていましたが、余計なコミュニケーションに煩わしさを感じている人にとっては良い環境です。


そのため、「人間関係に疲れたな」という人は工場での仕事はオススメです。


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勤務した会社:ヤマザキナビスコ株式会社 (現ヤマザキビスケット株式会社)

口コミ提供者:20代男性

口コミ提供日:2019/2/222/22