「設備保全の仕事に就きたいけど、夜勤はちょっと…」「日勤のみで働ける設備保全の仕事は本当にあるの?」と思っていませんか。
工場の設備保全は24時間稼働の現場を支える仕事のため、交代制や夜勤があるイメージを持つ方は多いです。しかし実際には、日勤のみで働ける設備保全の求人は確実に存在します。どんな職場を選べばよいか、年収はどう変わるか、転職のコツは何か——この記事で丸ごと解説します。
設備保全の仕事に興味はあるものの、勤務形態について不安を感じている20〜30代の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。転職の判断材料として役立てていただけます。
設備保全の日勤とはどんな仕事?1日の流れと主な業務を解説

設備保全とは、工場の生産ラインや製造設備が安全・安定して稼働し続けるよう、点検・修理・改善を担う仕事です。日勤の設備保全スタッフは、おおよそ8時〜17時(または9時〜18時)の時間帯に、以下のような業務を行います。
| 時間帯 | 主な業務内容 |
|---|---|
| 8:00〜9:00 | 前日の引き継ぎ確認・朝礼・当日の点検計画の確認 |
| 9:00〜12:00 | 設備の定期点検・巡回、異常箇所の記録 |
| 13:00〜15:00 | トラブル対応・部品交換・修理作業 |
| 15:00〜17:00 | 保全記録・日報の作成、翌日の計画立案 |
設備の定期点検・巡回で故障を未然に防ぐ
日勤の設備保全スタッフが毎日行う基本業務が、設備の点検と巡回です。生産設備・電気設備・空調設備・配管など、各種設備を決まったルートに沿って回り、異音・振動・温度上昇・油漏れなどの異常を早期発見します。
点検には大きく「日常点検」と「定期点検」の2種類があります。日常点検は毎日行う短時間の確認で、定期点検は月次・年次など計画的に設備を止めて行う詳細な検査です。どちらも故障や生産停止を未然に防ぐ「予防保全」の核心となる業務です。
日勤帯は生産ラインが稼働している時間と重なることが多いため、生産担当者とのコミュニケーションを取りながら、作業の段取りを組む段取り力も求められます。
設備トラブルの初期対応と修理対応
生産中に設備が突然停止したり、異常音が発生したりした際の初期対応も設備保全スタッフの重要な仕事です。日勤帯は生産の主力時間帯でもあるため、迅速なトラブル対応が生産ラインの稼働率を左右します。
修理の内容は、消耗部品の交換(ベルト・フィルター・ベアリングなど)から、電気系統の調査・配線修正、機械加工設備の調整まで多岐にわたります。難易度の高いトラブルは外部メーカーや専門業者に依頼するケースもありますが、日勤スタッフが立ち会いや調整の窓口を担うことが一般的です。
保全記録・日報の作成と情報共有
点検結果やトラブル対応の内容は、保全記録や日報として残します。記録の目的は単なる報告にとどまらず、設備の劣化傾向を分析したり、過去のトラブル事例を参照して再発防止策を立てたりするためのデータベースとして活用されます。
日勤と夜勤・交代制がある職場では、引き継ぎ書の質が現場の安全性に直結します。日勤専属の職場でも、翌日への確実な申し送りができる文書作成スキルは欠かせません。
改善提案と設備更新計画への関与
現場で設備を日常的に扱う保全スタッフは、設備の老朽化状況や潜在的なリスクを最も把握している存在です。そのため、設備の更新・改善提案を行い、上司や生産技術部門と連携して投資計画の立案に参画する機会も増えています。
日勤帯は管理職や関係部署の担当者が出社している時間帯と一致するため、改善提案や設備計画について打ち合わせを行いやすいのも日勤ならではの特徴です。夜勤や交代制に比べ、社内でのキャリア形成がしやすいと言われる背景にもなっています。
設備保全で日勤のみの仕事は探せる?求人の実態と傾向

「設備保全=交代勤務」というイメージは根強いですが、実際には日勤のみの設備保全求人は多数存在します。ポイントは、どんな職場・業種を選ぶかです。
日勤専属の設備保全が多い職場の特徴
日勤専属の設備保全スタッフを採用している職場には、共通した特徴があります。
- 生産が日勤帯のみの工場(食品・医薬品・電子部品など昼間だけ稼働する中小規模の工場)
- ビル・施設管理系の設備保全(オフィスビル、商業施設、病院など)
- メーカーの設備技術・保全部門(大手製造業の本社・開発拠点に付属する設備管理部署)
- 自動化・省人化が進んだ工場(予防保全が確立されており、夜間は設備を止める運用をしている現場)
一方、24時間稼働する化学プラントや製鉄所、大型食品工場などは交代制がほぼ必須です。日勤専属を希望する場合は、業種や工場の稼働形態を最初に確認することが大切です。
製造業・工場での日勤設備保全の割合と実情
労働政策研究・研修機構「日本の長時間労働・不払い労働時間の実態と実証分析」によると、製造業では非交代制(日勤主体)の割合が6割程度を占めています。設備保全職に限定したデータは少ないですが、業界全体で見れば「日勤のみ」の仕事は珍しくありません。
求人サイトで「設備保全 日勤」と検索すると、正社員・派遣・契約社員を含め常時数千件以上の求人が掲載されています。特に人手不足が深刻な製造業では、日勤勤務を売りにした求人も増加傾向にあります。
出典:労働政策研究・研修機構「日本の長時間労働・不払い労働時間の実態と実証分析」
求人票の「日勤」表記に潜む注意点
日勤と記載されていても、実態と異なるケースがあります。代表的なパターンを把握しておきましょう。
- 「基本日勤・緊急時は呼び出し有り」:通常は日勤だが、夜間・休日のトラブル時に呼び出し対応が発生する現場
- 「日勤→交代制に変更の可能性あり」:入社時は日勤だが、生産体制の変更に伴い交代制になるリスクがある
- 「日勤帯が長め(7時〜19時など)」:日勤ではあるが残業が多く、実質的な拘束時間が長い
入社後のミスマッチを防ぐために、面接時に「夜間の呼び出しはありますか?」「交代制に変わる可能性はありますか?」と具体的に確認することをおすすめします。
日勤専属かどうかを見分けるチェック方法
求人票だけでは判断が難しい日勤専属の実態を見極めるには、以下のポイントを確認するのが有効です。
- 工場の生産稼働時間帯を確認する(求人票の「勤務時間」欄で複数シフトの記載がないか)
- 転職エージェントに「夜勤・呼び出しの有無」を事前に問い合わせる
- 企業の口コミサイト(OpenWork、転職会議など)で現場の実態を調べる
- 見学・インターン機会があれば現場の雰囲気・夜間対応体制を直接確認する
日勤と夜勤・交代制での年収・働き方の違いを比較

設備保全で日勤を選ぶ場合、交代制と比べて年収や働き方にどんな差が生まれるのかを正しく理解しておくことが、後悔のない転職につながります。
日勤と交代勤務で年収はどう変わる?手当の差を具体的に解説
日勤と交代制(夜勤あり)の最大の違いは「深夜割増賃金」と「交代手当」です。労働基準法では、22時〜翌5時の労働には通常賃金の25%以上の割増賃金の支払いが義務付けられています。
| 比較項目 | 日勤のみ | 交代制(夜勤あり) |
|---|---|---|
| 平均年収目安 | 400〜500万円 | 450〜600万円 |
| 深夜手当 | なし | あり(25%以上) |
| 交代手当 | なし | 月3〜8万円程度 |
| 生活リズム | 安定しやすい | 崩れやすい |
年収だけで見れば交代制・夜勤ありの方が高い傾向がありますが、手当込みの金額で比較することが重要です。基本給・スキルアップ・将来性も含めて総合的に判断しましょう。
出典:労働基準法 第37条(時間外、休日及び深夜の割増賃金)
日勤設備保全の3つのメリット
日勤専属の設備保全には、交代制にはない明確なメリットがあります。
① 生活リズムが安定する 毎日同じ時間帯に起きて働くことで、睡眠の質が保たれ、体への負担が少なくなります。健康維持はもちろん、家族との時間や趣味の時間を確保しやすい点も大きな魅力です。
② 社内コミュニケーションが取りやすい 管理職・生産技術・品質管理など関連部署が日中に集中しているため、設備の改善提案や情報共有がスムーズです。キャリアアップにつながる案件に関わりやすい環境と言えます。
③ 副業・学習・育児との両立がしやすい 夕方以降に自分の時間が確保できるため、資格取得の勉強や副業、育児・介護との両立を図りやすいです。特に家庭を持つ30代にとって、日勤専属は大きな選択理由になっています。
日勤設備保全で押さえておきたいデメリット
一方で、日勤専属にはいくつかの注意点もあります。
- 年収が交代制より低くなりやすい:深夜手当・交代手当がない分、手取りが減る可能性があります
- 緊急呼び出しがゼロとは限らない:「日勤のみ」と表示されていても、夜間の突発トラブル時に呼び出しが発生する職場もあります
- 生産ラインが稼働中の対応が多い:日中は工場が動いているため、設備を止めずに作業する必要があり、段取りや技術が求められます
自分に合った勤務形態の選び方
日勤か交代制かを選ぶ際は、「年収を優先するか、生活の質を優先するか」という軸で考えると整理しやすいです。
20代で早期に収入を上げたい方や、独身で体力がある方は交代制もひとつの選択肢です。一方で、家族と過ごす時間・健康・長期的なキャリア形成を重視するなら、日勤専属の求人を選ぶ価値は十分あります。転職後に後悔しないよう、自分のライフスタイルと照らし合わせて判断しましょう。
設備保全の日勤で役立つ資格・スキル5選

設備保全の日勤求人では、経験・スキル・保有資格によって採用可否が大きく変わります。以下の5つを押さえておくと、転職活動を有利に進めることができます。
機械保全技能士(1〜3級)
設備保全の仕事を目指す方に最初に取得をおすすめする国家資格が「機械保全技能士」です。機械系保全・電気系保全・設備診断の3種に分かれており、実務経験に応じて1〜3級を選択できます。
3級は実務経験不問で受験できるため、未経験から設備保全に転職したい方にとって最初のステップとして最適です。2級以上を保有していると、求人票の必要資格欄に合致するケースが増え、採用率が高まります。
詳細は中央職業能力開発協会(JAVADA)の公式サイトで受験要項や試験日程を確認できます。
電気主任技術者・電気工事士
工場の設備保全では、電気系のトラブルへの対応が求められる場面が多くあります。「第二種電気工事士」は実務経験不問で取得でき、一般的な電気配線の工事・点検が法的に認められる国家資格です。
電気工事士を持っているだけで、設備保全の求人における採用優位性は大きく上がります。年収アップにもつながるため、機械保全技能士と並行して取得を目指す方が多いです。電気主任技術者(第三種)はより難易度が高いですが、保有者は引く手あまたの状態が続いています。
ボイラー技士・危険物取扱者
工場の設備保全では、蒸気ボイラー・熱交換器・化学薬品の取り扱いに関わる場面もあります。そのため「ボイラー技士(二級以上)」や「危険物取扱者(乙種4類)」の資格が評価される職場は少なくありません。
危険物乙種4類は製造業を含む多くの業種で必要とされ、合格率は約40〜50%と取得しやすい部類に入ります。複数資格を組み合わせることで、求人の幅が大きく広がります。
油圧・空圧・PLC などの実務スキル
設備保全の現場では、資格以上に「実務経験に基づくスキル」が評価されます。特に以下のスキルは多くの工場で重宝されます。
- 油圧・空圧機器の保全・調整
- PLC(シーケンサー)の基本的な読み取り・修正
- 溶接・配管・板金などの加工スキル
- CADを使った設備図面の読み取り
これらは入社後に習得できるものも多いですが、面接時に少しでも関連スキルをアピールできると採用担当者の印象が大きく変わります。製造現場での作業経験がある方は、積極的に職務経歴書に記載しましょう。
資格なし・未経験から日勤設備保全に就く方法
「設備保全に興味はあるが、関連資格も経験も持っていない」という方でも、日勤の設備保全職に転職できるルートはあります。
まず、設備の点検・清掃補助などを担う「設備保全アシスタント」や「製造ラインの保全補助」から入社するケースです。未経験歓迎を明記した求人は毎年一定数掲載されており、入社後に社内教育や資格取得支援制度を活用しながらキャリアを積む道が開けます。
また、機械保全技能士3級を取得してから転職活動を始めるのも有効な戦略です。3級は実務経験不問で受験でき、取得までの期間は独学で3〜6か月が目安です。資格があることで書類選考の通過率が上がります。
設備保全の日勤への転職を成功させる3ステップ

設備保全の日勤求人への転職を成功させるには、求人探しの前に準備を整えることが重要です。3つのステップに沿って進めていきましょう。
ステップ1: スキル・経験の棚卸しと強みの整理
まず、自分がこれまでどんな設備・機械・システムを扱ってきたかを書き出してみましょう。「製造ラインの操作経験」「機械系の専門学校卒」「工場での補助作業経験」なども立派なアピール材料になります。
保全経験がなくても、「なぜ設備保全に転職したいのか」という動機を具体的に伝えられると、採用担当者に誠意が伝わります。「ものを直す仕事が好き」「工場の安定稼働に貢献したい」といった志望動機はプラスに評価されます。
ステップ2: 日勤専属求人に絞った検索と条件確認
転職サイトで検索する際は、「設備保全 日勤 正社員」「設備管理 日勤のみ」などのキーワードを組み合わせます。求人票の勤務時間欄に「8:00〜17:00(固定)」などの記載があるか確認し、複数シフトの記載がある場合は必ず詳細を確認してください。
また、同じ企業に複数の設備保全求人がある場合、職種・部署によって勤務形態が異なることがあるため、求人票ごとに確認するのが基本です。
ステップ3: 面接で「日勤希望」を上手に伝えるコツ
日勤希望の理由を面接で伝える際は、「夜勤がきつい」という後ろ向きな表現より、「家族の育児・介護との両立のため」「資格取得と並行して実力をつけるため日勤で腰を据えて働きたい」といったポジティブな理由として伝えることが重要です。
「なぜこの会社の設備保全を希望するのか」を具体的に話せると、面接官の印象が大きく変わります。事前に企業の製品・設備・保全体制について調べておくと、説得力が高まります。
転職エージェントで求人の内情を事前につかむ
設備保全の転職では、転職エージェントの活用が非常に有効です。エージェントは企業の担当者から「実際の勤務形態」「夜間呼び出しの頻度」「設備の種類・規模」などの内情を事前に入手しており、求人票では分からない情報を教えてもらえます。
工場・製造業に特化したエージェントを選ぶと、設備保全職の求人情報が豊富で、専任のキャリアアドバイザーが条件交渉まで代行してくれます。ジョブハウス工場のような製造業特化型サービスも積極的に活用しましょう。
設備保全・日勤に関するよくある質問
Q. 設備保全の日勤求人は本当に夜勤なしで働けますか?
日勤専属の求人であれば、通常は夜勤なしで働くことができます。ただし、夜間・休日の緊急トラブル時に呼び出しが発生する職場もゼロではないため、面接時に「夜間呼び出しの有無」を必ず確認することをおすすめします。「24時間緊急対応なし」と明示している求人や、工場が日勤帯のみ稼働している職場を選ぶと安心です。
Q. 設備保全の日勤と交代制では年収差はどのくらいですか?
企業や工場の規模によって異なりますが、深夜手当・交代手当の差で年収は50〜100万円程度変わるケースがあります。日勤のみの場合は年収400〜500万円台が多く、夜勤ありの交代制では450〜600万円台になることが多いです。ただし、基本給が高い企業や技術職として評価されると、日勤でも500万円以上を狙えます。
Q. 未経験・無資格でも設備保全の日勤職に転職できますか?
未経験・無資格でも転職できる求人は存在します。特に機械・電気の基礎知識がある方や、製造業での作業経験がある方は歓迎されるケースが多いです。転職前に機械保全技能士3級(実務経験不問で受験可能)を取得しておくと、書類選考の通過率が上がります。入社後に資格取得支援制度を活用できる会社を選ぶのも賢い方法です。
Q. 設備保全の日勤は体力的にきつい仕事ですか?
重い部品の運搬や高所での作業が発生することもあるため、一定の体力は必要です。ただし、交代制のように生活リズムが乱れることはなく、毎日定時に近い時間帯で働けるため、体力的な消耗は交代制より少ない傾向があります。現場の規模や設備の種類によっても異なるため、見学を通じて事前に確認しておくと安心です。
まとめ:設備保全の日勤求人で理想の働き方を実現しよう
設備保全の日勤求人は確実に存在し、適切な職場・業種を選べば夜勤なし・安定した生活リズムで働き続けることができます。この記事で解説したポイントを改めて整理します。
- 設備保全の日勤業務は、定期点検・トラブル対応・保全記録・改善提案が中心
- 日勤専属の求人は、昼間のみ稼働する工場・ビル管理・メーカーの設備部門に多い
- 求人票の「日勤」表記には夜間呼び出しが含まれる場合があるため、必ず面接で確認する
- 日勤は交代制より年収がやや低い傾向があるが、生活の質・キャリア形成の面でメリットが大きい
- 機械保全技能士・電気工事士などの資格取得が転職を有利にする
- 転職エージェントを活用すると、日勤専属の求人内情を事前に確認できる
設備保全は、ものづくりの現場を支える専門職として需要が安定しており、資格とスキルを積み重ねるほど長く活躍できる仕事です。日勤専属での転職を検討している方は、ぜひこの記事を参考に次の一歩を踏み出してください。
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