ジョブハウスには多くの職種が掲載されておりますが、このコラムでは溶接・鋳造・鍛造を紹介していきます。

溶接・鋳造・鍛造という言葉はあまり聞きなれないかと思いますが、お仕事内容やお仕事の1日の流れなどを確認しながらわかりやすく説明していきますので最後まで読んでいただければと思います!


溶接・鋳造・鍛造のお仕事内容

溶接

溶接とは熱を加えて二つ以上の部品・材料を接合する作業です。

溶接の仕方は大きく3つに分けることができます。


Ⅰ 融接

熱のエネルギーを利用し金属を溶かして金属同士を接合する方法です。

主に火や電気を使用し、融接を使った溶接方法としてはレーザー溶接などがあります。


Ⅱ 圧接

ガス、摩擦熱や爆発熱を利用して、そこに圧力をかけることで金属同士が接合します。圧接では火や電気を使わずに行います。


Ⅲ ろう接

ろう接とは接続したい金属同士の間に、「ろう」と呼ばれる糊のようなものを挟んで接続する方法です。

はんだ付けは、このろう接の一種です。融点が450度以上のろう材が硬ろうで、450度以下のろう材が軟ろう(はんだ)です。


溶接にはこんな仕事があります!

機械・金属・鉄鋼業

金属部品は加工されることによってそれぞれのもう力を発揮しますがその加工方法のうちの一つに溶接があります。

削られたりなどある程度形の出来上がった金属部品を溶接で組み合わせることでさらにレベルの上がった部品を作り上げます。

また最近ではテクノロジーの変化に伴い精密機械の溶接が盛んになっています。


建築・住宅業界

鋼板と呼ばれる板を曲げて切断するまでの工程は機械で行いますが、溶接は手作業と溶接ロボットで行います。

例えば床のフレームや外壁など強度が求められるものは、現場施行時の建材・部材の組み立てなどを含めて綿密に計画して溶接ロボットで製作します。

一方で小さな部品などは手作業で加工することが多いです。そのため手作業で作業する場合は、マスクなどを使用して安全に作業することになります。


鋳造


鋳造(ちゅうぞう)とは熱で溶かした金属を、あらかじめ作っておいた型に流し込み冷却することで成形する作業です。

複雑な形でも比較的簡単に加工することができるので、大量生産に向いた作業となっています。

例えばネジなどの小さな部品の加工などに向いています。


鋳造にはこんな仕事があります!

自動車・自動車部品・バイク業界

鋳造を使って製造される部品の一つとしてエンジンが挙げられます。

エンジンの部品の約100個が鋳造により生み出されており、表ではあまり感じることなない縁の下の力持ちとして自動車という製品を支えています。


機械・金属・鉄鋼業界

鉄鋼において鋳造は主に連続鋳造という工程で行われます。

連続鋳造工程では、溶鋼を連続的に凝固させて一定の形の半製品である鋼片を製造することを指します。

またこの工程では強度を上げるために、不要物を取り除き鉄鋼の純化を行います。



鍛造

鍛造(たんぞう)とは金属を叩いて金属を圧縮することによって成形する作業です。叩くほど金属の結晶が整えられ、粘りのある強度の強い製品と製造することが可能です。


今までは職人の手でたたくことで鍛造は行われていましたが、近年では型で圧迫して作る方法も増えてきていることで、大量生産ができるようになりました。

しかし現在でも細かい設定が求められている製品の場合手作業で行うこともあります。


鍛造にはこんな仕事があります!

自動車・自動車部品・バイク業界

鍛造も鋳造同様、目には見えない自動車やバイクの内側にある小さな部品を製造するときに使われる作業となっています。

また強度の高さが特徴であるため、負荷のかかるギアの部分は鍛造で製造される場合が多いです。


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溶接・鋳造・鍛造を深く知ろう!

【平均給与】

22万円

【一日の流れ】


溶接の場合

8:00 ~ 8:15

朝礼・ミーティング工場内の清掃を始め、道具や材料の準備

8:15 ~ 10:00

家電(冷蔵庫)の部品の溶接作業

10:00 ~ 10:20

休憩細かい作業が多いため休んで集中力を保ちます。

10:20 ~ 12:00

フレームの溶接作業

12:00 ~ 13:00

昼休憩昼寝をしている方もいらっしゃいます。

13:00 ~ 15:00

フレームの作業午前の作業の続きを行います

15:00 ~ 15:20

休憩

15:20 ~ 17:00

電子機械系部品の溶接作業自分の業務が終わった方は、加工・検査などほかの仕事を手伝います。

17:00

帰社


【有利な資格】

溶接には「アーク溶接技能者」「ガス溶接技能者」といった資格があります。


アーク溶接技能者とは、アーク溶接機を用いて電気エネルギーを空気中の放電現象に変え、金属同士をつなぎ合わせる溶接を行うための資格です。主に造船業や建設業で活躍できる資格となっています。

またこの資格を取得するには、学科11時間実技10時間受けることが必要です。実技試験に関しては、所属する会社で経験者のもとで行うため、普段の仕事生活の中で教わり、その延長で試験を受けるといったイメージです。受講者のほとんどは資格を取ることができているため、おすすめの資格となっています。


ガス溶接技能者とは、可燃性のガスや酸素を使い溶接・溶断を行うことができる資格です。この資格は鉄工所や建設現場や工事現場でよく使われる資格であり、幅広い分野で活躍することができることが可能となっています。

また資格を取得するためには、学科9時間実技5時間共に受けることを必要とし、18歳以上であればだれでも受けることが可能です。難易度としては試験はあるものの、しっかり受けていればほとんど合格できるという結果が出ています。


このように「アーク溶接技能者」「ガス溶接技能者」の資格はともに学科と実技を必要としてはいるものの、難易度はそれほど難しいものではなく、幅広い分野で活躍できるので、ぜひ挑戦していただきたい資格の一つとなっています。




特にこんな人におすすめです!

慎重な人

製品を作る上で慎重なことも大切ですが、溶接作業は高温な金属を扱うため安全に配慮できることが大切です。

自分の安全と周りの安全を考慮して慎重に作業できる人におすすめです。

職人気質な人

細かい作業であり、さらに使用する機械や機材をうまく使いこなす必要があるため、器用さが求められます。

自分も周りも納得できる製品を作るために、根気強く取り組める方は、経験を積むことで機械や機材を使えるようになります。


最後に

以上で溶接・鋳造・鍛造についての記事は終わります!


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