製薬業界は高齢化社会が進む中でますます重要になっていき、化粧品業界は世界市場の拡大に伴ってさまざまなニーズが生まれてきています。そんな製薬・化粧品業界の主な企業や製薬・化粧品工場の求人をもとにどんな人材が求められているのかについてみていきましょう。


 

製薬・化粧品業界の現状や動向

製薬業界と化粧品業界の2つの業界に分けて簡単に説明していきます。

 

製薬業界は新興国での市場が拡大し、医薬品市場の多極化が起きています。国内のみならず世界中で企業間の吸収・合併が起きており、さまざまなベクトルで競争が激しくなっているのが現状です。

 化粧品業界は国内では市場規模が頭打ちですが、世界市場としては拡大傾向にあります。背景として挙げられるのは消費者の多様化や新興国の成長であり、近年では海外進出する日本企業も増えています。 


製薬業界は不景気でも影響を受けにくく、むしろ高齢化社会には医薬品は安定した需要があります。また化粧品業界は業界規模は頭打ちですが、特に女性には欠かせない日用品として化粧品は一定量の生産が必要です。こうした理由から、製薬・化粧品業界は工場ワーカーへの転職におすすめとなっております。

 


日本の主な製薬企業

国内売り上げランキング上位の大手企業を中心に、売り上げや主力商品などを紹介していきます。

 

武田工業薬品

国内売上第1位の製薬企業で、230年の歴史をもちます。円の中に三角形が入った赤いマークを見たことがある人も多いのではないでしょうか?売り上げの9割を医療用医薬品が占めており、がんを抑える薬や糖尿病を治す薬などが主力商品です。

 

アステラス製薬

国内での売り上げが製薬業界第2位の企業で、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して設立されました。

TVのCMもよく放映されているので、見たことある方もいるかもしれませんね。泌尿器系の薬や、体内で過剰に起こった異常な免疫反応を抑える薬などで有名です。

 

第一三共

国内製薬業界第3位である第一三共はがんの薬に強い企業です。アステラス製薬と同様に2つの製薬会社、三共株式会社と第一製薬株式会社が合併して誕生しました。

こちらもTVのCMでの「第一三共」のフレーズが耳に残っている方も少なくないでしょう。2008年にはインドの大手製薬会社ランバクシー・ラボラトリーズ社を買収するなど、積極的に海外展開も行っています。

 

中外製薬

1943年に設立され、2002年にはスイスの大手製薬会社と提携しRoche(ロッシュ)グループの傘下になった企業です。

ライオンに営業譲渡するまではグロモントなどの栄養ドリンクも主力商品で、現在はがんや骨・関節の薬に強いと言われています。

 

大塚製薬

「オロナインH軟膏」や「オロナミンC」、「ポカリスウェット」、「カロリーメイト」で有名なのが大塚製薬です。

大塚製薬は主に2つの事業を行っており、具体的には薬を扱う「医薬品関連事業」と、食品・飲料を扱う「ニュートラシューティカルズ関連事業製品」があります。

食品や飲料の企画・開発・販売まで行うなど、製薬会社の枠にとどまらずに事業を展開しているのが特徴です。

 

エーザイ

国内売り上げ5位の製薬会社で、患者とその家族の利益を1番に考えることを企業理念に掲げています。

自社で開発した商品が売り上げ高の9割ほど占めており、また海外での売り上げも国内での売り上げ以上にあるのが特徴です。

有名な商品としては「チョコラBB」など一般薬用医薬品の他、医療用医薬品であるアルツハイマー型認知症治療薬は70か国以上、抗がん剤は60か国以上で使用されています。

 

 

日本の主な化粧品企業

こちらも主な製薬企業と同様に、国内売上上位の大手企業を中心にご紹介していきます。

 

資生堂

資生堂はご存知の方が多いのではないでしょうか?国内シェア第1位を誇る代表的な化粧品企業で、日本で1番有名な化粧品会社といっても過言ではありません。

1872年創業と長い歴史をもっており、「TSUBAKI」などシャンプーや化粧品、香水が主力商品です。国内のみならず中国へ積極展開しており、またベトナムやギリシャ、スイスなどに子会社を設立して海外展開を進めています。

 

花王

花王グループのなかでも化粧品はビューティーケア事業が担当しており、化粧品国内シェア第2位です。「カネボウ」など化粧品のみならず、「ビオレ」など洗顔料、「ケープ」といったスタイリング剤など幅広い製品を生み出しています。

 

コーセー

国内売上第3位の化粧品会社です。コーセーは近年ではアラブ首長国連邦にも進出して商品を販売していくなど、中東諸国を自社の市場に取り込もうという積極的な姿勢をみせています。

「雪肌精」などスキンケア化粧品、「JILLSTUART(ジルスチュアート)」などの化粧品が主な商品です。

 

ポーラ・オルビスホールディングス

1929年に創業され、「世界中の人々に笑顔と感動をお届けしたい」という理念のもとに化粧品を中心とした「美と健康」に関わる事業を行っており、化粧品事業だけではなく、文化や芸術の分野でも積極的な活動を見せています。

主力商品としては社名のとおり「ポーラ」と「オルビス」の化粧品があります。

 

マンダム

マンダムは男性用整髪料やフェイシャルペーパーなどの男性化粧品で国内トップシェアを誇ります。

日本以外にもインドネシアや韓国、タイ、中国などアジア中心にマーケット特性や現地社会との融合を考えた事業展開によって、現地生活者へ役立つ商品の提供を目指しています。

主力商品は男性化粧品のトップブランドとも言える「ギャツビー」です。

 

ファンケル

ファンケルはCMで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

化粧品・健康食品メーカーのファンケルは消費者の抱える不安や不満、世の中の「不」を何とか解消したいという思いで始まった創業以来の無添加化粧品が主力商品です。国内売り上げもランキング1桁代の大手企業と言えます。

 

製薬・化粧品工場ではこんな人を募集しています

製薬・化粧品業界で工場ワーカーになるにあたり、気になりやすいポイントをまとめました。主に性別や年齢、経験の有無などについて説明していきます。

 

女性でも大丈夫なの?

製薬・化粧品工場では「女性歓迎」の求人や「男女大歓迎」の求人が多いため、女性の方でも工場で働くことができます。

 

年齢はいくつぐらいから募集しているの?

年齢の条件は「18歳以上の方」としている会社が多くありますが、年齢の下限は設定してあっても上限を設定している会社は少ないようです。

 

未経験でも大丈夫?

工場は未経験者歓迎としているところも多いので、経験の有無について心配する必要はありません。なお経験者の方は優遇される場合こともあります。

 

外国人も募集しているの?

外国人を積極的に募集している会社も数多くあります。求人に「外国人スタッフ活躍中」や「外国籍歓迎」「外国人の方積極採用」などと記載している会社は特にその傾向が強いです。よって外国人の方でも安心して工場で働くことができます。

 

必要な資格は何かあるの?

工場で働く多くの場合、ライン工では資格は必要ありません。「毒物劇物取扱責任者」「危険物取扱者」などの資格は必要になる可能性がありますが、必要な場合は業務を行っていくうえで取得していきます。予め持っていると工場内での仕事の幅が広がる資格です。

尚、フォークリフトや運搬業務を行う職種に就く場合、《フォークリフト免許》の取得や《玉掛け技能講習》の受講が条件となっている場合があるので注意してください。

 

製薬・化粧品業界の工場ワーカーでも製造・品質管理責任者ともなると、薬剤師の資格が必要となります。医薬品や化粧品の製造となると人体に関わるものなので、責任者に薬剤師資格が必要なのも頷けますね。

 


最後に

以上で《製薬・化粧品業界の主な企業について紹介します!》は終わりです。

 

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また食品・飲料業界の工場においては様々な職種があり、自分に合ったものが見つかるかもしれません。

 

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