化学・石油化学分野というのは、普段意識していないかもしれませんが、我々の生活には不可欠です。このぺ-ジではそんな化学・石油化学の工場について、基本情報を踏まえて、説明していきます。

 

化学・石油化学業界ってどんなところ?

はじめに化学・鉄鋼・石油化学業界がどのような業界であるかを工場での仕事内容、業界の動向といった点から説明していきます。


仕事内容

1.化学業界

化学工場においては製造ラインとボイラー、タービン、ジェネレータの運転、調整、管理運用といったプラント内の機器運転及び管理が業務の中心となります。具体的には下記のような業務を行います。


・集中制御室での温度、圧力、電流値、エアや油の流量などの監視

・調整及び現場での操作

生産ラインの定期パトロール

・生産品目を切り替える際のラインごとも油やエアの流量調整、バルブ操作



2.石油化学業界

基本的に連続運転である石油化学工場での業務は運転員と運転員以外の業務に分かれています。運転員は以下のような運転業務を行います。


・現場に出向いて各機器に異常が無いかパトロールをする

・監視室でDCSを通じて前機器に異常が無いか監視する

・年次開放点検後のプラントの立ち上げ


一方運転員以外の業務ではプラントに新規設備を計画・立案をしたり、「年次開放点検後のプラントの立ち上げ」の計画をしたり、法対応をしたり、担当プラントの全ての事に対応します。



国内における動向と現状

次に国内での各業界の動向と現状についてご紹介します。


1.化学業界

近年の化学業界は、金融危機等の影響による化学品の世界的な需要減や石油化学分野の業績悪化の影響などを受け、不採算事業の統廃合やプラントの停止、企業買収を積極的に行っています。

世界景気の回復に伴い平成25年には増加に転じた化学業界ですが、いまだ先行き不透明な状況が続き、さらなる経営体質の改善が進むものと見られています。

業界規模は27兆1,457億円で労働者数は162,913人です。



2.石油化学業界

リーマンショックによる金融危機が実体経済への影響を伴って急速に拡大し業績は急激に悪化し、2009年には原料価格下落の影響から売上高はさらに減少しました。

その後、一旦業績は回復基調を辿ったものの平成27年の原油やナフサ価格の下落に伴い、石油化学製品の販売価格が低下。


激変する内外の環境変化に対応するため、企業間のアライアンスをはじめとする業界再編による企業体質強化が進んでいます。業界規模は11兆9000億円で労働者数は91,000人です。


大手企業

続いて各業界における大手企業についての情報をご紹介します。


1.化学業界

売上高が1兆円を超えている三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学、信越化学工業が大手企業です。


2.石油化学業界

JXエネルギー、旭化成、信越化学工業などが大手企業です。



化学・鉄鋼・石油化学業界のこれからはどうなの?

化学・鉄鋼・石油化学工場の現状を把握していただいたところで、化学・鉄鋼・石油化学業界の今後の展望について説明します。


化学業界

国内市場は頭打ちにあっており国内余剰の整理、縮小が進行していますが、海外市場は途上国が急成長しているため化学業界自体はまだまだ将来性があります。


石油化学業界

天然ガスを由来とする安価なエチレンに強みを持つ中東や、最大の需要地である中国で年100万トン級の大型プラントの新・増設が相次いでいます。

そのため中東に比べてコスト差が20~30倍になるともいわれるナフサを原料にする日本の石油化学製品の競争力が低下し、中東や中国の安価な輸入品が日本に流入してくる事態となっており、国際競争力の低下が懸念されています。



最後に

以上で「化学・石油化学工場ってどんなところかご存知ですか?」についての記事は終わります!


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またの化学・鉄鋼・石油化学の工場においては様々な職種があり、自分に合ったものが見つかるかもしれません。


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