化学・石油化学業界にはどのような用語が存在し、どのような場面で使われているのでしょうか?このページでは化学・石油化学業界の主な専門用語をご紹介していきたいと思います!


あ行で始まる専門用語

・アルファオレフィン

エチレンを原料とするオレフィン系炭化水素のこと。

 

・アグリバイオ

アグリバイオテクノロジーのこと。農業関係のバイオテクノロジーの研究、利用をさす。

 

・一般炭

発電ボイラー用の石炭のこと。

 

・A重油

重油の中でも、軽油に近いもの。農耕機や漁業用の中小型船舶の燃料として使用されることもある。

 

・エコステーション

電気、CNG(圧縮天然ガス)、メタノールなどを燃料とした車(エコカー)の燃料補給所。ガソリンスタンドのエコカー版。

 

・エンジニアリングプラスチック

エンプラともいう。合成樹脂の一種で耐熱性、強度、電気特性などが高い。

 

・エチレン

石油製品の基礎製品で、様々な製品の原料になる。

 

・延伸

紡糸の後、繊維を構成する分子の配列をよくするために、引き伸すこと。


・オクタン価

ノッキング発生割合を示す指標。

 

・オレフィン系炭化水素

エチレン、プロピレンがこれにあたる。特殊な炭化水素。

 


か行で始まる専門用語

・ガソリン

沸点が摂氏30度から220度の範囲にある石油製品の総称。

もともとは無色透明の液体だが、揮発性が高く危険なため、他の石油製品と混同されないようオレンジ色に着色されてる。

 

・キシレン

芳香族系炭化水素のこと。

 

・軽油

ほとんどがディーゼルエンジンの燃料に利用される。

 

・原料炭

製鉄・溶鉱炉用の石炭。

 

・極細繊維

化学技術の進歩によって生み出された非常に細い繊維のこと。

 

・混紡

二種以上のステープルを混ぜ合わせて紡績すること。

 

・コンデンセート

随伴ガスで、冷えて液状になった天然ガソリンのこと。

 


さ行で始まる専門用語

・C重油

大型のディーゼルエンジンの燃料として使われる。

 

・ジェット燃料油

ジェットエンジンを搭載した航空機用の燃料。ガソリンと灯油の間のような性質。灯油に近いものは民間用でガソリンに近いものは軍事用とされている。

 

・触媒

化学反応を促進する物質。これ自体は変化しない。

 

・常圧蒸留装置

トッパーとも呼ばれる。

原油を蒸留し、石油製品や半製品を製造する装置のこと。

 

・樹脂加工製品

プラスチック樹脂を加工して出来た製品のこと。いわゆるプラスチック製品。

 

・シクロヘキサン

ベンゼンを加工して作られる。ナイロンの原料であるカプロラクタム、アジピン酸などの原料。

 

・ステープル

短繊維とも呼ばれる。わた状の短い繊維のこと。

 

・スチレンモノマー

エチレンとベンゼンを化学反応させてつくるエチルベンゼンから製造される。ポリスチレンやABS樹脂等のプラスチックや合成ゴム・塗料の原料。

 

・石油精製

石油製品を製造する過程のこと。

 

・精製用燃料費

石油精製を行う際の、ボイラーなどの燃料コスト、経費のこと。

 


た行で始まる専門用語

・中間留分

石油系燃料油はガソリン、ナフサ、ジェット燃料、灯油、軽油、A重油、B重油およびC重油と分類され、その中で最も軽質なガソリンおよびナフサ並びに主として残油を主体に構成されるB、C重油を除いた留分のこと。

 

・灯油

石油製品の一つ。無色透明の液体で主に暖房用に使用される。

 

・トルエン

芳香族系炭化水素。様々な製品の溶剤として使われる。

 

・ドラッグライン

石炭発掘を行う大型重機。

 


な行で始まる専門用語

・ナノファイバー

繊維学会「ナノファイバー技術戦略委員会」が定めて基準を満たした繊維のこと。(以下、基準)

「ナノファイバー」とは直径が1nmから100nm、長さが直径の100倍以上の繊維状物質と定義され、「ナノサイズ繊維」と「ナノ構造繊維」に分類される。

「ナノサイズ繊維」とは、ナノメーターオーダーのディメンジョンを有するファイバーであり、「ナノ構造繊維」は、ファイバーの太さに関わらず、内部、外部、表面にナノメーターサイズで制御された精密な構造設計を行うことで新機能を発現させたファイバーである。

 

・ナフサ

石油化学製品の原料、原油を蒸留することで生まれる。

 

・燃料電池

水素と酸素の化学反応で発電する電池。発電率が高いことに加え、CO2の排出の少ない。

 


は行で始まる専門用語

・ハイオク

ハイオクガソリンのこと。オクタン価が96~100のガソリン。レギュラーガソリンのオクタン価は89~95はレギュラー。

 

・パラキシレン

芳香族系の基礎化学製品こと。PETボトルの原料にもなる。

 

・バレル

石油の計量単位のこと1バレル=159L。

 

・バイオ燃料

バイオエネルギーを利用した燃料やガス。

 

・白油

ガソリン、ナフサ、灯油、軽油などを白油と呼ぶ。対義語は黒油で、重油のこと。

 

・白油化

白油の需要が高まること。

 

・ビスフェノールA

石油化学製品の一つ。アセトンとフェノールを原料とする。

 

・フィラメント

長繊維糸とも呼ばれる。絹のように連続した長さを持つ糸。。

 

・プロピレン

石油化学基礎製品の一つ。ポリプロピレンやアクリロニトリルなどの原料となる。

 

・プロピレンオキサイド

プロピレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの原料のこと。

 

・ベンゼン

化学工業における基礎的な物質。スチレンモノマー、シクロヘキサン、フェノールなどの主原料になる。

 

・ベースオイル

原油から不純物を取り除いたもの。

 

・紡糸

化学繊維を製造するため、原料を液体にして、紡糸口金から押出し、繊維にする工程。

 

・紡績

短繊維を紡いで糸にする工程のこと。

 

・ポリウレタン

ポリエーテルまたはポリエステルとイソシアネートを原料として製造される石油製品の一つ。

 

・ポリエチレン

エチレンの重合体のこと。

 

・ポリプロピレン

ポリプロピレンから製造される合成樹脂のこと。非常に多くの製品に使われる。

 

・ポリスチレン

スチレンモノマーから製造される合成樹脂。こちらも非常に多くの製品に使われる。

 

・ポリカーボネート

耐衝撃性に優れた合成樹脂。ビスフェノールAから作られる。

 

・ポリオレフィン

ポリエチレン、ポリプロピレンの合成樹脂の総称。

 


ま行で始まる専門用語

・メチルエチルケトン

炭化水素で、酸素を含んだもの。

 


ら行で始まる専門用語

・リグ

地下資源の調査や採取に使われる掘削装置のこと。

 

・連産品

石油製品のこと。石油の特性上、特定の製品だけをつくることができないことから。

 


専門用語において注意しておくべきことってある?

以上が化学・石油化学業界における専門用語になります。ただし専門用語はただ覚えれば良いというものではありません。ただ専門用語を覚えるのはもちろん良いことです。

なぜなら専門用語を知っていれば、仕事や会話はスムーズにいくからです。しかしどの職種・業界でも、本来は仕事をしていく上で順次覚えていくのが好ましいものです。

わからないことを上司や同僚に聞くことでコミュニケーションをとる、そこから強い絆や人間関係を築き上げていくことも仕事の醍醐味というか、やりがいの1つなのではないでしょうか。


 

最後に

以上で化学・石油化学業の用語集についての記事は終わります!

 

ジョブハウス工場にはこんな記事も!

《ジョブハウス工場》には化学・石油化学業界の求人のほか、建築・住宅業界や、機械・金属業界といった様々な求人記事や特集記事も(多数)掲載していますので、ぜひそちらも併せてご覧になってみてください。

また化学・石油化学業界の工場においては様々な職種があり、自分に合ったものが見つかるかもしれません

 

ジョブハウス工場ではこんなことも!

《ジョブハウス工場》にまだ登録していないという方は、この機会にご登録をしてみてはいかがでしょうか。

《ジョブハウス工場》では専属のキャリアコンサルタントによる、転職・就職活動の際に必要な履歴書や面接の対策に関する相談や、求職者様に合ったお仕事の紹介などもメールや電話で随時承っています。こちらのサービスも併せてご利用ください。 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。