立ち仕事で本当に痩せる?

仕事しながら痩せることができたらお金ももらえてスリムな体型にもなって良いことづくめですよね。ただそんな美味しい話はあるのでしょうか?よく「立ち仕事は痩せる」という噂を耳にしますがそれは本当なのでしょうか?立ってるだけで痩せるなら世話ないよと思っている方もいるでしょう。

結論から言えば痩せます。なんなら健康にも良い影響があるのです。

例えば
・基礎代謝量を左右する下半身の筋肉が立ち仕事により増える
・ただ立つだけでなく少し動く場合は、足に溜まった老廃物の排出につながる
・単純に運動不足解消
・血糖値の安定効果
・姿勢が矯正され、座り仕事による腰痛や肩こり、猫背が改善される
などなど立ち仕事は様々な健康効果をもたらします。今回はそんな立ち仕事のメリットの詳細と立ち仕事が中心となる職種を紹介していきます。

立ち仕事の消費カロリーはどれくらい?

消費カロリーの簡易的な計算には様々な方法がありますが今回はメッツ×時間×体重×1.05=消費カロリーという式を用いて計算していきます。(メッツとは安静にした状態と比べて、特定の状況下でどれだけ運動の強度があるかを表した値です。同じ条件で考える場合メッツが大きいほど消費カロリーが増えると考えて問題ありません。)

例えば60kgの人が8時間立ち仕事(ただ立っている状態)を行った場合の消費カロリーは1.3×8×60×1.05=655.2kcal消費したことになります。

1kg痩せるには約7200kcal必要だと言われていますので、ただ立った状態で1kg痩せるには約88時間立ってなくてはいけません

やっぱり立ち仕事って痩せないんじゃないのと思うかもしれませんが、立ち仕事でただ立っているだけなんてことはありえませんよね。ここで動き回っている場合の消費カロリーを見てみましょう。

60kgの人が8時間立ち仕事(動き回っている状態)を行った場合の消費カロリーは3×8×60×1.05=1512kcalとなり1kg痩せるには約38時間かかるということになります。

ずっと動き回っている場合、1日8時間の仕事をだいたい5日続ければ1kg痩せるということになりますね。

立ち仕事は立っているだけの時間もあれば動き回る時間もあるので、60kgの人が1日8時間働いた場合、大体38~88時間の間で1kg痩せられるということになります。

※消費カロリーは勿論筋肉量や年齢などにもよります。これらはあくまで目安です。また、これらの計算には摂取するカロリーを含んでいません。

デスクワークとの違い

立ち仕事の消費カロリーや1kg痩せるのにかかる時間はわかりましたが、デスクワークと比べて大して変わらなかったら意味がありません。そこでデスクワーク時の消費カロリーも見てみましょう。

デスクワークのメッツは大体1.3~1.5と言われています。実はただ立っている状態もメッツが1.3~1.5くらいと言われているので、同じ条件下であれば立ち仕事とさほど消費カロリーは変わらないのです。

やっぱり立ち仕事って大して痩せないんじゃと思う方多いと思いますが、デスクワークはせいぜいタイピングのために手を動かしたり、たまに立ち歩いて会議室に向かったりと運動がほぼなく、メッツ1.3~1.5程度の運動以外ほとんどしません。先述した通り、立ち仕事に関してはただ静かに立っているだけという状態はありえなくて、動き回ったり重いものを持ったりなど様々な動きをすることになります。
つまり、立つという行為は自体はあまりカロリーを消費しませんが、座り仕事より立ち仕事のほうが単純に動く機会が多いので消費するカロリーは圧倒的に多いのです。

少し考えてみれば当たり前の話ですね。

立ち仕事ダイエットのメリット

結論から言えば
そこまできつくない
意識的に運動するよりも効率よく痩せられる
の2点です。

勿論消費カロリーの観点から言えばランニングなどのきつい運動のほうが痩せます。ただ、それって続かないですよね。仕事で疲れ切った後に走るなんて大変すぎます。頑張ったとしても中々結果が出ずにくじけてしまった方も多いのではないでしょうか。途中でやめてしまったら結局痩せられません。

その点立ち仕事ダイエットは痩せるための運動ではなく、仕事をこなすための運動なので余程きつい仕事でなければ挫けるということはあまりありません。そこまできつくないので長期間続ける事ができ、結果痩せることにつながるということです。

以上の理由からきつくないことと、効率よく痩せられるという点がメリットだと言えます。

立ち仕事ダイエットの効果を高めるには?

立ち仕事は痩せるのに良い方法だということは皆さんそろそろ理解していただけたと思います。ここからは効率よく痩せる方法を紹介していきます。

基礎代謝を高める

実は1日に消費されるカロリーの約60%は基礎代謝によるものなのです。痩せるのにどれだけ重要化がわかりますね。ただこの基礎代謝は年齢を重ねるごとに減少していってしまいます。

これを阻止して、痩せやすい体にするには筋肉をつけるのが良いと言われています。なので無理のない筋トレを毎日少しずつ続けるといった方法が効果的ですね。あくまでも無理のない範囲で長期間続けましょう。また、起床時にコップ1杯の水(白湯は更に効果的)を飲むことや、体を温める食べ物を摂取することでも基礎代謝は上昇します。

靴やストッキングを変えてみる

靴はダイエットシューズに、ストッキングは着圧ストッキングというものに変えてみると痩せやすくなります。着用するだけで痩せるなんてちょっと信じられないですよね。そこでどうして痩せるのかについて解説します。

ダイエットシューズ
少し歩きにくい構造になっているため普通に歩くだけでも余分な筋肉を使うことになります。これが筋肉量を増やすことで、代謝が向上し痩せるという原理です。

着圧ストッキング
圧をかけることでむくみを解消、血流が改善されます。血流が改善することで代謝が良くなり痩せるという原理です。

一つ注意しなければならなことは、自分の体に合ったものを身に着けないと行けないということですね。負荷が大きすぎると自分の体を痛めてしまう可能性があるからです。

つま先立ち等の動作を取り入れる

ただ立って作業するよりもつま先立ち等、立ち方を工夫するだけで痩せやすくなります。これは単純に筋肉量が増えて代謝が上がるからですね。また、背筋の伸びた、いわゆる良い姿勢で立つだけでもダイエット効果があります。これは正しい姿勢を保つのに一定の筋力がつくことや血流が良くなることで代謝が良くなるからです。このように立ち方1つ変えてみるだけでも痩せ方に差が出てきますよ。

その他の工夫

他にも
腹式呼吸にする(腹筋がつき代謝が上がる)
意識的にお腹を引っ込める(腹筋が付き代謝が上がる)
正しい姿勢で腰をひねる(お腹周りの筋肉が活性化、代謝が上がる)
などのとっても簡単な工夫の仕方もあります。自分に合ったきつすぎない方法で効率よく痩せましょう。


立ち仕事で足がきつくなった時の対処法

立ち仕事はお手軽に痩せられる分足がきつくなりやすいのも特徴の1つ。あんまり無理をすると足がむくんで大変です。ここからは足が辛くなった時にどの様な対処をすればよいのかについて紹介していきます。

ストレッチを取り入れる

そもそもなぜ足がつかれるのか。本来ふくらはぎの筋肉が収縮する時のポンプの作用によって下半身の血流が良くなるのですが、ずっと立っていると筋肉がずっと収縮したままなのでポンプ作用が得られず、血行が悪くなります。これが足が疲れる原因です。なのでストレッチでは血流を良くすることを意識しながら行いましょう

また、家に帰ってからは勿論、仕事中のちょっとした隙間時間にもストレッチをしてみるのも効果的です。とはいっても仕事中は中々手が離せません。そんな時にぴったりなのが30秒ほど脚を伸ばすという方法です。すごく簡単ですがこれだけでもある程度の効果がありますよ。

軽い運動を取り入れる

ストレッチの項目でも書きましたが、下半身の筋肉にはポンプ作用があり、それが血流促進に繋がっているんです。つまりポンプ作用をうまく引き出せば疲労回復につながるわけですが、このポンプ作用を引き出すのに良い方法が軽い運動をするという方法です。
・かかとのアップダウン
・靴の中で足先を動かす
などの簡単な運動でOK。息が上がらないような、心地よいと感じられる程度のきつさが疲労回復を効果的にするためのポイントです。

足を高くして寝る

足を高くして寝ることで下半身に溜まった血を上半身へ流すことができます。これが足を高くして寝ると疲労やむくみの改善につながる理由です。この方法のコツは、足全体を支えながら上げること(足首だけなど部分的に支えない)、高さは10cm程度にする、などがあります。高くしすぎると今度は足の血が少なくなり逆効果なので気をつけましょう。

その他の対処法

水分や塩分をとりすぎない
常に足を冷やさない
階段を使う、早く歩く
など仕事中や自宅以外でも下半身の筋肉を意識して使うなどの方法があります。完全に疲れを取りたいからとストレッチなどをやりすぎると逆効果になったり、体を痛めてしまったりするので気をつけましょう。


立ち仕事が中心になる職種は?

立ち仕事で痩せること・効率的に痩せる方法・足が疲れた時の対処法が分かったところで、立ち仕事がメインとなる仕事にはどんな職種があるのかを紹介していきます。

組立・組付け・マシンオペレーター

これは製造業の中の職種の1つです。名前の通り部品を組み立てたり、組立や加工に使う機械を操作・管理する仕事です。製造業の中でもトップクラスに求人が多く、様々な人が応募する職種です。基本的には休憩と仕事終わりまでずっと立ちっぱなしの立ち仕事です。

マシンオペレーターは機械の設定などを覚え無いといけないので少しだけ複雑ですが、組立の仕事は単調で簡単なものが多くとっかかりやすいのも特徴の一つです。また、他の製造業の職種よりも収入が良い求人が比較的多いというのもポイントです。

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軽作業・検査・ピッキング

軽作業とは楽な作業というわけではなく、「覚えやすい簡単な作業」という意味の軽作業です。様々な業務が軽作業に当たることが多いですが、主に検査やピッキングがそれにあたります。検査は名前の通り、製造している部品に傷や不良がないかを検査する仕事です。一方、ピッキングは工場や倉庫内の部品や商品を注文書どおりに集める作業です。こちらも大体の場合、休憩や仕事終わりまで座ることができない職種に当たります。

作業内容は比較的優しめではありますが、検査で不良品を見逃したり、ピッキング作業をのろのろやっていたりするとその工場全体や、ひいては会社に影響がでてしまうので中々気を抜けない作業になっています。
また、定期的に作業内容を回す制度をとっている工場もあるので単調な作業が苦手な方にぴったりだと言えます。

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プレス・加工・研磨

これは加工作業全般を扱う職種です。加工の中でもプレスや研磨など様々ありますが修行先によって加工内容は異なります。加工はという職種はモノづくりには欠かせない仕事なので自動車業や金属業、家電業などの幅広い業界で活躍しています。どれだけ重要かつ需要のある仕事かが分かりますね。
また、通常のライン作業などとは違い、最新技術を活用しながらの作業が多いので普段は経験できないような仕事ができるという点でも魅力的な職種だと言えます。

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まとめ

今回は立ち仕事のダイエットにまつわる知識や疲れを取る方法、立ち仕事がメインとなる職種の紹介をしました。痩せながら稼ぎたい方、痩せながら筋肉をつけたい方にとってはピッタリの仕事だということがご理解いただけたと思います。また、立ち仕事がメインの仕事は製造業、ひいては工場での仕事に多く見られるので、立ち仕事をやってみたいという方は製造業の中から選ぶと良いと思います。