工場で働く大変さ、やりがい

『メリハリある充実感。』

わたしが三菱電機の半導体工場に勤務していたとき、そこは『4勤2休、2交替』という勤務体制でした。基本的に拘束は12時間、休憩をはさみつつクリーンルームに入ります。

在籍していたのはテストエリアと呼ばれる、出来上がった半導体ウエハ(薄いCDのようなもの)を装置に通して電気試験を行うというセクションでした。

仕事内容は、前の工程から平たいトレーに載せられてきた1ロットの半導体ウエハを必要な順番で装置に掛け、集合した半導体チップの一つ一つを自動検査してデータを取り、出荷できるかどうか判断するというものです。

台数に限りある装置の稼働順、検査の種類によって変わる稼働時間を計算し、淀みなく回します。

半導体ウエハは、最終工程のテストエリアに来る頃には紙のように薄くなっていて、取り扱いには非常に神経を使います。ほんの僅かな気の緩みでベテラン社員さんでもウエハにクラック(亀裂)を入れてしまうような業務。わたしも何度も失敗し、報告書を書きました。ペナルティはありませんでしたが、最低でも1枚数万円以上と言われる半導体ウエハを一部でも破損するのはなかなかの精神的ダメージです。

そのように集中力を要する職場だったので、問題なく仕事を終えた日は心底安堵しましたし、失敗がないと上長からも褒めてもらえたりするので次への自信に繋がりました。


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職場の人間関係

『気さくな班長や同僚とのおしゃべりも』

工場のクリーンルーム勤務という特殊性にもかかわらず、皆さん気さくにお話させていただきました。派遣社員だからといって不当に扱われることはなく、気分良く過ごせました。

工場自体はずっと稼働していても業務上暇な時間ができることもあり、タイミングを見て入る休憩時間やクリーンルーム内での手持ち無沙汰に、班長や同僚と雑談することもありました。そのスムーズで穏やかな雰囲気のおかげで、失敗しても正直に申し出ることができたり、リラックスに繋がったと思います。

休日の過ごし方

『運動がてら、駅前まで。』

当時派遣会社借り上げのアパートにネット回線を引いておらず、休日はインターネットを使いに駅前のネットカフェまで通っていました。歩いて20分程度の道のりで、クリーンルームにこもりがちな普段の運動不足を解消するという感じです。

勤務の始まる前日には、お弁当に詰めるおかずを作り置きします。昼間は給与天引きで使える食堂がありますが、夜勤では利用できないこと、また節約のためにもお弁当は欠かさず作っていました。いつも3品か4品、足りなさそうなら勤務の合間に作り足していました。

人間関係や待遇はもちろん勤務先によるところが大きいと思いますが、自分に合う場所を見つけられれば、休日を含め毎日を楽しく過ごせます。


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