工場求人の雇用形態について

工場求人サイトジョブハウスでは、未経験でも働ける高時給・高収入のお仕事を紹介しています。

工場で募集されている仕事には、正社員、契約社員、派遣社員、アルバイトなどさまざまな雇用形態があります。

それらにどういう違いがあるのか、どういうメリット・デメリットがあるのかについて説明いたします。

工場関係で出てくる代表的な雇用形態

名称

これに含まれるもの、別の名称

正社員

フルタイム正社員、短時間正社員、正職員

契約社員

アルバイト、パートタイマー(パート)、嘱託社員、期間工

派遣社員

派遣労働者、登録型派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣

正社員について

正社員は一般には無期雇用を前提としたフルタイム勤務の労働者を指します。一般には労働の待遇として社会保険や賞与、各種手当が他の雇用形態より優遇されているとイメージされます。正社員は法律的に定義されたものではないため厳密な定義はなく、例えばフルタイムではない正社員として後述の短時間正社員があります。

短時間正社員について

短時間正社員は、主に長期雇用を前提とした非フルタイムの労働者です。一日4~6時間など、フルタイムの正社員より労働時間が短いですが、社会保険や賞与、各種手当の待遇はフルタイムの正社員と変わりません。時短正社員と呼ぶ場合もあります。フルタイム正社員だった女性が出産、育児に入りフルタイムで働くのが難しくなった際の待遇として導入されることが多かったですが、近年働き方に対する価値観の広がりや、両親などの介護負担の増加により、一般的な待遇の一環として検討する企業も増えています。

契約社員について

契約社員は契約期間が定められた雇用形態です。企業から直接雇用され、フルタイムの場合もありますが、短時間契約もあります。いわゆるアルバイト、パート、期間工などは契約社員です。一般的には給与は正社員より高く、その代わり社会保険や賞与、手当、その他福利厚生などの待遇面で受けられないものがある場合があります。

パートタイム労働者について

契約社員のうち、勤務時間が所定の労働時間より短いもの(一日6時間勤務など)をパートタイム労働者と言います。パートタイム労働法で法的に定義された雇用形態です。通称としてはパートタイマー、あるいは略してパートと呼ばれます。


アルバイトについて

契約社員の一部であり、パートタイム労働者と同義です。アルバイトという用語は法律で定義されたものではなく、世間的な通称として学生や若いフリーターが行う単純労働を想定した雇用形態とイメージされます。最近では年齢層が上がり40~50代でアルバイトの方もいます。

嘱託社員について

退職後の社員を雇用する場合や突出したスキルを持つ人材を雇用する場合に使われます。法律的に定義された用語ではなく、大きくは契約社員の一種です。

無期契約社員について

元々は「期間が定められたもの」が契約社員でしたが、2013年の法改正により契約更新が通算5年を超えたときは労働者が希望すれば無期労働契約に切り替えることができるようになりました。

期間工について

期間工は一般的には特定の工場業種で有期で若干高めの給与で従事することを想定してイメージされる雇用形態です。法律的に定められた雇用形態ではなく慣習的に使われる言葉で、契約社員の一種です。

派遣社員について

派遣社員は労働者派遣法で定義された雇用形態で、派遣元企業と労働契約して派遣先の別の企業で働きます。所属としては派遣会社の社員となり、雇用期間中は派遣会社から社会保険や福利厚生が提供されます。一般に非正規雇用に分類されます。派遣社員の中でも、契約形態によって登録型派遣や無期雇用派遣など、働く期間や満了した後の流れが変わります。

登録型派遣について

労働者が派遣会社に事前に登録しておき、実際に働き先が見つかって働いている期間のみ派遣会社との派遣契約が結ばれる契約形態です。働いている間は派遣社員として雇用契約が結ばれ、派遣契約が終了すると雇用契約が解消されて「登録者」に戻ります。

無期雇用派遣について

労働者が派遣会社が無期限で雇用契約を結び、派遣先企業で実際に働いてるかどうかに関係なく派遣企業の社員として雇用が継続する雇用形態です。無期雇用派遣は登録型派遣と異なり、仮に派遣先企業での業務が終了しても次の派遣先の紹介が受けられ、雇用が継続します。

紹介予定派遣について

派遣契約のうち、派遣契約終了後に派遣先企業の正社員もしくは契約社員になることを前提とした派遣契約です。最長6か月間の派遣契約期間の中で、企業が雇用したい、かつ労働者も働きたいと思えば、契約完了時に直接雇用の契約に切り替えることができます。

各雇用形態のメリット、デメリットについて

その会社でずっと働き続けたいかどうか?

正社員、契約社員、派遣社員とその派生としてのいろいろな雇用形態を見てきましたが、結局どの雇用形態で働くのがよいのでしょうか?実際には仕事によって給与や社宅などの条件が大きく異なるため、雇用形態だけで決められるものではないですが、工場での雇用形態についての考え方を下記に解説します。

実際の事情は個別の案件によって異なりますが、同じ仕事に対して正規雇用と非正規雇用の募集があった場合、非正規雇用の派遣社員や契約社員のほうが給与などの条件が良い場合があります。企業は景気が悪いときも正社員の雇用をできる限り継続する義務があるため、給与などの条件が低めに設定される場合があります。逆にいうと、最初から短期間しか働かないつもりの場合は、正社員であるメリットは低いともいえます。その代わり、正社員ならではの福利厚生や賞与、あるいは長期的なキャリアが積める可能性があるのも正社員ですので、安定にその会社で働き続けたい場合は正社員で、そうでない場合は純粋に他の条件で決めるというのが、正社員にすべきかどうかの基本的な考え方です。

ただし、正社員でかつ条件のよい仕事もたくさんありますので、ご参考まで。

無期雇用派遣を希望すべきか、正社員を希望すべきか

同じ会社で働き続ける場合、無期雇用派遣を選択するのも一つです。無期雇用派遣の場合は、派遣先の業務が満了しても雇用が継続し、別の派遣先を紹介してもらって働き続けることができます。ただし、工場派遣の場合は別の都道府県への転属になる場合などがあるため、引越ができない場合はそのタイミングで転職することになりますが、それは正社員の場合も同様です。

ただし、正社員も無期雇用派遣も働き続ける前提という意味では言葉上同じですが、雇用が打ち切られる場合、非正規雇用の派遣社員のほうが先になりますのでその点はご注意ください。

契約社員がよいか、派遣社員がよいか

工場労働の場合、契約社員がよいか、派遣社員がよいかは正直好みの問題でしょう。契約を打ち切られるときはどちらも打ち切られますし、職場での扱われ方についても、事務手続き上の差はあれど、直接雇用なのか派遣雇用なのかの違いより、その職場そのものの雰囲気や上司・仲間との相性、あるいは自身のコミュニケーション能力による差のほうが大きいです。雇用形態よりも、給与やシフト、あるいは業務内容など、その他の条件で決めるとよいでしょう。

期間工がよいか、派遣社員がよいか

同じ工場の同じ仕事に対し、そのメーカーの直接雇用である期間工(契約社員)と、派遣会社からの派遣の二つの募集がかかっている場合があります。一概にすべてではありませんが、おおよそ期間工のほうが給与や待遇面の条件が良いようです。ただし、直接雇用である期間工のほうが入社面接が厳しく、期間工で落ちた人が派遣で採用されるというケースもよく聞きますので、「選べるなら期間工」ぐらいの感覚で捉えるのがよいでしょう。

なんにせよ、期間工は稼げますが体力的にきつい仕事も多いので、若くて体力に自信のある方向けです。体力に自信のない方にはお勧めしません。

まとめ: 工場でのお仕事の雇用形態

名称

概要

正社員

主に無期雇用を前提としたフルタイム勤務の正規雇用労働者。雇用が安定し、待遇や手当が厚い。

契約社員

契約期間が定められた非正規雇用の雇用形態。アルバイトやパートタイマーなどいろいろな別名がある。

派遣社員

雇用契約する企業と実際に働く企業が異なる雇用形態。契約期間中は派遣元企業と雇用契約し、派遣会社の社員となる。