女性トラック運転手(トラガール)とは

トラックドライバーのお仕事は「男社会」という印象が強いのではないでしょうか。 実情、他の業界に比べて、女性比率はまだまだとても低いのが状況です。 ですが近年徐々にではありますが、女性のトラックドライバー(トラガール)が増えてきています。 細やかな気配りや高いコミュニケーション能力、丁寧な運転など、女性ならではのドライバー(トラガール)が増えてきています。 国土交通省による「トラガール促進プロジェクト」は、元気に活躍するトラガールを社会に広く発信することで、トラガールを目指す女性の道しるべとなるといった目的に活動されているものです。

女性トラックドライバー(トラガール)の活躍促進に向けた取り組み

2016年現在、トラックドライバーに占める女性は約2万人(比率は全体のわずか2.4%)にとどまっています。 ですが実は、大型免許を保有する女性は13.5万人近くおり、潜在的にドライバーを職業の選択肢として考える女性がいる、ということはあまり知られていないものの、非常にポジティブ情報といえるでしょう。

女性トラックドライバー(トラガール)の種類

大きく4種類に分類されます。 下にいくほど、車両が大きくなり、それに比例して給料も増える傾向にあります。

・地域にねざした普通車トラガール:宅配や引っ越しなど一番手軽なトラガールです。

普通免許から可能です。

・暮らしを変える中型車トラガール:事業者向けの食品や機械など百貨店や家電量販店に配送をします。 中型免許が必要です。

・憧れの大型車トラガール:大きな都市の集配所や工場などに機械などを運びます。 大型免許が必要です。

・ グローバル競争の原動力、牽引車トラガール:鋼材やコンテナなどを工場や港などに運びます。 牽引免許が必要です。

トラガールの働きかたの変化

運送道中のトイレ使用許可や、荷物を積むときの作業の省力化、長距離運転の場合は2人以上の運転手で運転の負担を分散する、などの女性運転手が仕事をしやすい環境を用意してくれる会社が増えてきています。

女性ドライバーを日本の生活を救う!

トラック運転手(約97%が男性)の高齢化、ネット通販による当日配送の増加、流通量の急拡大も運送業界にとって、人々の生活にとって大きなインパクトがあります。 また、東京五輪に向けた建築・土木業界の就労数増加によりドライバーの確保が非常に難しくなってきているという状況もあります。 現在、国をあげてこの問題は解決にあたっています。 その一つとして、ドローンによる配送などもありますが、まだまだ技術的・法律的な問題から実現はすぐにはいかないようです。

直近の問題からくる人手不足を解決する担い手として女性運転手(トラガール)が注目を浴びています。 それは女性ならでは気配り、お年寄りや配送先の女性への対応など男性ドライバーには対応が難しいことへの対応への期待も向けられています。 国を挙げて「一億総活躍社会」の実現に向けて動いているいま、女性トラック運転手は一層に盛り上がっていくことでしょう。