「ドライバーって定年あるの?」「何歳までドライバーとして働けるの?」「退職金はあるの?」この記事は、そんな疑問をお持ちの方にぜひ読んでいただきたい記事です!


そもそも定年退職って?

定年とは、ある一定の年齢に達すると仕事を退職・退官する場合のその年齢のことです。ちなみに企業が定年を設定する場合は、60歳を下回ることはできないとされています。定年の基準年齢は高齢者雇用安定法で定められています。


加えて労働者と会社の関係が自動的に解消され、その雇用関係が終了することを定年退職と言います。年齢や時期といった定年退職するタイミングは会社で異なり、その基準年齢も違えば定年を迎えるのが誕生日なのか年度なのかも異なります。


ドライバーの種類

ドライバーは職種によって働いている人の年齢層が違います。ドライバーの定年について説明する前に、まずはどんな種類のドライバーが存在するのか、トラックやバス、タクシー、配送など、各種ドライバーについてご紹介したいと思います。


ドライバー職種ってこんなにたくさん!

【トラック】

・大型トラックドライバー

建築資材・機械・生活用品・食品など様々なものを運搬するトラックです。運転するには大型免許や熟練した運転技術、運転経験が求められます。大型トラックはまさにドライバーの花形といっても過言ではないでしょう。


・小型/中型トラックドライバー

大型トラックよりも小回りが効き、免許も普通免許か中型免許があれば運転することができます。

平成29年3月12日から始まった新免許制度による準中型免許を取得すれば、普通免許での運転経験がなくても18歳から中型トラックを運転することができます。従来では中型トラックは21歳からしか運転できなかったので、準中型免許は便利な免許です。


・トレーラー/牽引ドライバー

トレーラーは建築資材・土砂・機械・海上コンテナ(海コン)・化学薬品・食品などを運搬します。トレーラーとは貨物自動車形態の1つです。運転席と荷台が分離出来る構造のものを牽引(けんいん)自動車と呼びますが、この牽引自動車の構造がトレーラーの代表です。


・ダンプカードライバー

砂利や土砂といった荷物を建設現場に搬入したり、砂利生産工場から生コンやアスファルトといった資材を生産する工場へと搬入を行ったりする車です。車両や荷台や舵の形状によって何種類かに分類できるほど様々なダンプカーが存在します。


・フォークリフトドライバー

フォークリフトドライバーは主に倉庫・物流・配送工場で活躍しています。フォークリフトは重い荷物を楽々と運べる上に小回りが効くという特徴があります。実は、フォークリフトに決まった免許はありません。

では、それなのになぜ求人情報が存在するのでしょうか。気になった方はフォークリフトドライバーのお仕事紹介記事をご覧になってみてください。


【バス】

・路線バスドライバー

主に路線バスとは、乗り合い式の大型車両のことを指します。読者のみなさんがよく町中で目にする、駅や営業所の周りを決まった時間・決まったルートで循環しながら人々の移動の足となるのが路線バスです。

路線バスは行き先が決まっており、車両前方・後方上部にそのバスの行き先が表示されています。


・送迎バスドライバー

送迎バスは主に学生や幼稚園児・工場の従業員・旅館などへの宿泊目的の旅客・レジャー施設などへの観光客・ショッピングモールへの定期便など、限られた範囲の利用者を対象にサービスを提供しているバスのことを指します。(路線バスに分類される場合もあります)


・観光バスドライバー

観光バスとは主に観光を目的としたバスの総称であり、学生の修学旅行や社員旅行、同じ趣味や趣向の人たちが集まるような団体で貸し切られることが多いです。片道のみのサービス形態もありますが、出発地から目的地までの送迎がメインです。


・高速バスドライバー

高速バスとは高速道路を経由して都市間など長距離移動をするバスです。実は、厳密に言うと高速バスはサービス内容からして路線バスと同じ部類に入れることができます。

高速バスは乗る人や発着の時間などにより名前が変わります(夜行バス・夜間バス・昼行バス)。運転手は一人であるのが特徴です。


【タクシー】

・タクシードライバー

多くの人がタクシーと言われるとまず最初に頭に思い浮かぶであろう、お客さんを目的地まで運送することを商業目的とするタクシーです。お客さんを道端や駅で拾います。


・ハイヤー/役員車運転士

交通機関の中でも高い付加価値を持った個別輸送機関で、様々な用途で利用されるタクシーです。役員の移動手段、官公庁への訪問、海外VIPの送迎など、エグゼグティブ層を中心に利用されています。特定の人物の担当運転手として、時には秘書的役割も果たします。


・運転代行ドライバー

運転代行とは、飲酒などの理由で自動車の運転が出来なくなった者の代わりに運転したり、自動車を目的地(主に依頼者の家)に送るサービスです。一般的なタクシーに比べて、流し作業を行わない点や料金体系など、大きく異なる特徴を持っています。


・介護タクシードライバー

介護タクシーとは主に高齢者の方々や体の不自由な方々が外出する際に、車への乗降介助を行い目的地まで送り届けたり、目的地での介護を担う業務です。介護保険タクシーとの違いも知りたい方は、関連記事もご覧になってみてください!


【配送】

・宅配/配達/配送ドライバー

このドライバーの職種の意味合いは雇用形態や給与体系など様々なことが要因で、広義になっています。強いて特徴を挙げるならば、ルート配送ドライバーと違って決められたルートで配達を行わなくて良く、セールスドライバーとも違って営業を行いません。


・引越しドライバー

名前の通り、お客さんが引越しする際に重荷物や大きな荷物をトラックで運搬するサービスを提供するのが業務内容です。引越し業界には多くの企業が存在し、各企業にそれぞれの『色』があります。もっと詳しく知りたい方はぜひ関連記事をご覧ください!


・ルート配送ドライバー

ルートドライバーとは主に2t~11tトラックを運転して決まったルート間での荷物や商品の集配送を行う仕事です。大手コンビニ店や個人、工場など幅広い業界・業種にわたって様々な形で利用されています。他の配送業よりも残業時間が少ない傾向にあるのが特徴です。


・セールスドライバー

セールスドライバーは宅急便をはじめとする小口配送サービスを行うドライバーのことです。ただ単に車を運転してお客様のもとへ荷物を配達するだけでなく、集荷から配達、決済業務や新規受注まで幅広い業務を行います。



定年退職ってあるの?

ここまで各種ドライバーをご紹介してきましたが、ここからは本題である《定年退職》やそれに伴う《退職金制度》について、各種ドライバー業界ごとに見ながら説明していきます。


トラック業界

トラック運転手は採用の際、年齢も学歴も問われません。同じ工業地帯内での中距離運転から、県などを跨いだ都市間輸送といった長距離運転をトラックで行います。

付帯作業など多少の肉体労働を伴いますが、定年を迎えたからといって退職を選ぶ人はそこまで多い仕事ではありません。

ズバリ、トラック業界に定年は存在しますが、実際に定年を迎えたタイミングで一線から身を引くドライバーの方は少ないといっていいでしょう。


実際に定年を迎えてから新しい職を探すのも大変ですし、定年を迎えた人が多く働いている業界なのでトラック業界への転職希望者の方も、少し気が軽くなるのではないでしょうか。

トラック業界には60歳を超えても働いている人は大勢います。前述した通り、トラックドライバーは知識や経験がモノを言う世界で活躍する人なので、学歴や年齢は重視されません。働く意思という『やる気』と今まで培ってきた『知識と経験』があれば何ら問題はないのです。


バス業界

バス業界では企業によって定年の年齢が60歳だったり65歳だったり、70歳だったりもします。バス運転手の定年は少し緩めに設定されているといっていいでしょう。

上記の年齢は送迎バスや路線バスの話であって、勤務時間や実際の運転時間の長い高速バスや観光バス、夜行バスなどは交通事故防止と安全運転のために高齢者の採用や雇用はしていないところが多いです。


定年を迎えたバスドライバーが多く活躍している職種としては、送迎バスドライバーが挙げられます。送迎バスは決まった時間に決まったルートを毎回運転するので、年齢や体力に不安を感じている方も安心して業務を行うことができます。


タクシー業界

タクシー業界でも定年の基準は60歳や65歳が主流で、中には70歳を超えても嘱託(しょくたく)ドライバーとして活躍される方もいらっしゃいます。

定年を迎えても、多くはそのまま企業の嘱託ドライバーとして働き続けるか、独立して個人タクシードライバーとしてタクシーのお仕事を続けられます。

タクシー業界も他のドライバー業界同様に定年は存在するものの、以降も年齢に関係なく自身の限界までドライバーとして活躍できる業界です。


配送業界

配送業界にも定年まで活躍する方はいらっしゃいますがタクシーやトラックとは違い、実際に働くカギになってくるのはズバリ、自身の『体力』です。

配送業務は荷物の集荷や配達を手作業で行うことが多く、お盆や年末などの繁忙期は通常の業務よりもこなさなければならない仕事の量が全体的に多くなります。臨時で配送員の募集をかける企業も少なくないほどです。

単純な力や効率的な立ち回り、営業力など様々な業務内容を求められる配送ドライバーは数あるドライバー職の中でもハードなお仕事といってもいいでしょう。


退職金制度について

退職金制度はドライバー問わず、どの業種・業界でも雇われる側からしてみればかなり魅力的な条件です。退職金制度を持つ中小企業はかなり少なく、希少な存在といっても過言ではありません。

ただ、退職金制度の有無については自身のキャリアアップや現在の年齢を考えた上でその会社で何年間働けるのか、その会社で何年間働き続けるのかを慎重に考えた上で企業を選定するのが良いでしょう。



ドライバーとして求められるもの

ここまで、各種ドライバーの定年について触れてきました。どの業界もドライバーの年齢層が広く、平均年齢も高めな印象です。

では結局のところ、定年を迎えたもしくは定年が近いという転職者の方には何が必要なのでしょうか?それは下記の事項です。


・各種ドライバーに必要な免許

・これまでの仕事で培ってきた経験

・これまでの仕事で培ってきたドライバーとして活かせる様々なスキル

・働く意思(やる気)

・体力


以上5つのことを考慮する上で、中でも特に5つ目の『体力』が重要になってきます。

一概に体力といっても、筋力だったり身体の体質や抵抗力なども考慮しなければなりません。転職活動の中で自身と向き合い、慎重に転職先企業を選ぶことを強くオススメします。


最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!ドライバーの定年についての記事は以上です。


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