ハイヤーとは?

ハイヤーとは交通機関の中でも高い付加価値を持った個別輸送機関です。現在日本におけるハイヤーが使われるビジネスシーンとして企業役員の移動手段、官公庁への訪問、海外VIPの送迎など、エグゼグティブ層が中心となって様々な用途にご利用いただいているサービスです。

その為乗務員というのは時に特定のお客様の担当運転手として、時には秘書的役割を果たす運転手としての仕事を受けることもあります。またハイヤーのドライバーの特徴としてお客様との会話で必要以上に掘り下げてはいけないといった決まりも会社によって存在します。

現在日本におけるハイヤーという業種の立ち位置はタクシーのサービス向上に伴い薄れてきているという見方をする方もいれば、逆により高品質なサービス・移動空間を提供して行くことで富裕層や大手企業の役員に貸切運行できる移動手段として利用していただくことができるという見方をする方もいます。

その為今後の成長具合が期待されている業種のため、ハイヤーへの転職は非常におススメです。


 

ハイヤーとタクシーの違いとは?利用者や利用目的、料金の違いは?

ハイヤーについてなんとなく分かっていただいたところで、次にハイヤーとタクシーの違いについて説明していきます。ハイヤーとタクシーはお客様を目的地まで送迎するという点では共通していますが、その他の点については違う点がいくつかあります。

 

タクシーで配車される車両

まず1つ目の違いとして配車される車両が違ってきます。

タクシーで使用されている車両というのはセダンとミニバンがあります。セダンというのは車高がミニバンと比べると低く乗車できる人数が運転手を合わせて4〜6人の車両の事を指します。

一方ミニバンというのは別名ワンボックスカーとも呼ばれており、車高が高く座席とトランクが一体になっている車両の事を指し、乗車できる人数は運転手合わせて7〜8人と比較的セダンより多くの人を乗車させることができます。

セダンにおいてはクラウン(TOYOTA)やプリウスα(TOYOTA)が使われており、ミニバンについてはアルファード(TOYOTA)やNV200(日産)といった車が使用されています。

外装については他の会社との差別化を測るために独自のカラーを採用しているところが多く、車両の上に行灯(あんどん)を各社オリジナルのものを搭載していることが多いです。内装については座席が布のようなファブリックと呼ばれる素材であり、白いシーツが被せられていることが多いです。

これらがタクシーの車両の特徴になります。


ハイヤーで配車される車両

次にハイヤーで使われる車両ですがタクシーと同じくセダンやミニバンですが、セダンで使用させる車種はタクシーと若干違います。

主にレクサスLS(LEXUS)やクラウンマジェスタ(TOYOTA)、センチュリー(TOYOTA)、フーガ(日産)といった車両が使用されることが多いです。ミニバンに関してはタクシーと同種の車両を使用するところが多いようです。

外装に関して行灯はなく、主に黒く塗装された車両が多いが中には白い車両もあります。内装に関しては座席の素材が本革であり、テレビが設置されているなど長距離でも快適に過ごすことができるような空間が提供できるようになっているのが特徴的です。

これらがハイヤーの車両の特徴になります。このようにハイヤーとタクシーでは車両に様々な違いがあります。タクシーやハイヤーへの転職を考えている際には参考にしてみてください。

 

タクシーの利用者及び利用目的

2点目の違いとしてハイヤーとタクシーでは利用者層が変わってきます。ますタクシーの利用者および利用目的ですが利用者は主に一般の方や会社帰りの方となっています。

利用者がこのようになるのはタクシーのシステムが関係してきます(システムについては後ほど【タクシーの営業システム及び料金システム】の項目で説明します)。

 

・天候が悪い時、徒歩での移動が嫌な時。

・他の交通機関(バス・電車など)が機能しておらず、目的地まで行くことが不可能な時。

・急ぎの用事で早急に目的地に向かいたい時。

・終電や最終バスをのがしてしまった時。

・移動手段が限られているため。

・旅行先や出張先など地理が把握できていない地域を移動する時。

 

このように東京などの都心部での営業や郊外など、様々なシーンでの営業が考えられます。


ハイヤーの利用者及び利用目的

それでは次にハイヤーの利用者および利用目的について説明していきます。ハイヤーの利用者は最初に説明したように企業役員や海外VIPといったエグゼクティブ層が利用します。利用目的としては先ほども説明しましたが下記のような様々なシーンがあります。

 

・企業役員が出勤や他の企業との交渉に行くといった主に移動手段として利用する時。

・官公庁などといった機関への訪問に行く時。

・海外VIPを送迎する時。

・パーティーや特別な行事が行われる時。

 

このように様々なシーンでの利用目的があります。

なぜこのようなシーンでハイヤーが利用されるかというと、企業や機関によってはハイヤーでないと入場を断られる場合があるからです。そのためこのような場面ではハイヤーが用いられることが多くなります。このようにハイヤーとタクシーの利用者と利用目的にはいくつかの違いがあります。

 

タクシーの営業システム及び料金システム

3つ目の違いとして営業システムと料金システムの違いがあります。

タクシーはさまざまな場所で「流し営業」と呼ばれる駅前に待機して電車を降りるお客様を待つことや、人通りが多い道路を徐行し道端で手を上げてタクシーをつかまえようとしている人を探すことでお客様を獲得しています。

そのため営業時間内であればお客様をどこで見つけるかはドライバーの自由となります。また時には電話でタクシーを予約するお客様もおり、お客様を迎えに行くこともあります。

タクシーの料金システムに関してはタクシー車内にメーターがついていて、時間・距離併用で料金を取るシステムとなっています。なお予約や迎車を利用されるお客様には別途で料金を取る会社もあります。


ハイヤーの営業システム及び料金システム

一方ハイヤーの営業システムはタクシーのようにお客様を見つけて目的地まで運ぶというものではなく、完全予約制となっています。

そのためドライバーはお客様を探したりはせず、所属する会社あるいは(地区の営業所)で待機して、電話などの要請にしたがって派遣されます。

つまりその日ごとに会社から担当するお客様を割り振られるシステムとなっています。そのため、オフィスビルが立ち並ぶ東京や大阪でのハイヤー業務の需要は非常に高いです。

ハイヤーの料金システムに関しては乗車時間や乗車距離となっています。しかしタクシーと全く違うのが料金の請求対象となる区間が移動の間のみではなく、営業所出庫から営業所帰車までという点です。

そのためお客様を迎えに行く距離によっても運賃が変わっていきます。このようにハイヤーとタクシーの営業システム及び料金システムには違いがあります。

上記に記載した通り、ハイヤーとタクシーでは利用者、利用目的、利用形態、料金システムといった様々な点において違いがあります。

 

 

ハイヤードライバーになるには?またそのための資格やスキルは?

次にハイヤードライバーはどのような資格、スキルが必要なのか説明していきます。まず資格についてですが、持っていることが必須の資格は2つあります。1つが普通自動車免許です。当たり前ですが、車を運転するドライバーとしては最低限持ってなくてはいけない資格となります。

2つ目に必須となる資格は第二種免許になります。この資格を取得する為には、普通免許取得後3年以上の経過が必要になります。この資格がなければ営業ナンバーを用いた営利目的の旅客の運送を行うことができません。

したがってこの資格がないと普通自動車免許を持っていたとしてもハイヤーを運転することが出来ないので注意してください。以上が取得必須となる資格になります。

またドライバーとしては特に必要のない資格ですが、管理部門では欠かせない資格が運行管理者資格という資格になっています。

この資格は国家資格であり、営業所においてある一定数の事業用自動車を保有している場合、営業所にこの資格を持っている方が一定数いなければいけないことになっています。そのため持っていることにより他のドライバーと差をつけることが出来ます。

なお第二種免許、運行管理者資格はいずれも、入社後に会社の支援によって取得できる場合が多いようなため、各会社に搭載されている情報をチェックするといいかもしれませんね。

以上がハイヤーのドライバーになるために必要、あるいは持っていた方が良い資格・スキルになります。

 

 

ハイヤードライバーに向いている人って?

ハイヤーのドライバーに向いている方というのは大企業の役員や海外VIP、政治家といった重役の方達と関わるやりがいのある業務をしてみたいという方、またこれらの重役と接するため単なる移動手段ではなく、最高の快適さを提供するサービスを提供できる方に向いていると思われます。

また給料に関しても大手ハイヤー配給会社の平均年収は507万円と高く、高収入を目指している方にもオススメです。



最後に

以上がハイヤーに関する記事となります。なお今回ハイヤーの記事をご覧になられた方は《ジョブハウスドライバー》にて掲載しているその他タクシー、介護タクシーといった様々な業種の求人記事もオススメとなっていますので是非ご覧になってください。

また《ジョブハウスドライバー》にまだ登録していないという方は是非登録を行ってください。《ジョブハウスドライバー》ではハイヤードライバーに転職・就職するために必要な履歴書・面接対策も行なっておりますので是非ご利用ください。