農業機械業界の売上高では国内・世界ともにトップクラスのシェアを誇る『株式会社クボタ』(以下、クボタ)

トラクタなどの農業機械をはじめとするさまざまな製品を提供し、社会と人々の暮らしに貢献するグローバル企業です。

この記事では、そんなクボタの基本情報や事業内容、またクボタの求人情報などについて詳しく解説していきます。

クボタってどんな会社?

企業情報

皆さんは、クボタという会社をご存知でしょうか?

クボタは産業機械(農業機械・建設機械等)、建築材料。鉄管、産業用ディーゼルエンジンを製造しているメーカーです。特に農業機械部門としては国内トップを誇ります。日本国外でも110か国を超える国と地域で事業展開をしており、グローバルに活躍する企業です。

そしてクボタは、長い間日本の機械業界をけん引してきた大企業の1つで、2020年に創業130周年を迎えました。

沿革

西暦 内容
1890年 鋳物メーカーとして創業・衡器用鋳物・日用品鋳物の製造開始
1897年 「大出鋳造所」を「久保田鉄工所」に改称・消火栓・制水弁など水道用付属品の製造開始1939年:株式公開・各工場に「技能者養成所」を設置
1947年 「耕うん機」を開発、製造・販売開始
1963年 「自動販売機」の製造開始
1995年 法や条例より厳しい基準での環境保全と継続的な環境改善をはかるために「環境監査制度」をスタート
2002年 産業用エンジンが累計生産台数2000万台達成
2009年 タイで日系企業初のトラクタ生産工場が竣工
2010年 創業120年

企業理念

クボタでは、企業理念のことを「クボタグローバルアイデンティティ」と呼んでいます。またその中のスピリッツ(企業姿勢)として、以下を表明しています。

一、総合力を生かしすぐれた製品と技術を通じて社会の発展につくそう

一、会社の繁栄と従業員の幸福を希って今日を築き明日を拓こう

一、創意と勇気をもって未知の世界に挑戦しよう

その他、クボタは食料・水・環境を一体のものとして捉え、課題解決に取り組んでいます。

売上高

株式会社クボタの2016年度12月には1兆5961億円を売り上げました。売上に若干のぶれが見受けられますが、基本的に上方修正をしていて、安定した成長を続けているといえます。また、海外売上比率が全体の約65パーセントを超えていることから、グローバル化に成功している企業と言えます。

CSR活動

クボタは社会の発展と地球環境・生活環境の保全に貢献するためにCSR活動を続けています。事業を通じたCSRでは「食料・水・環境」の分野での事業推進を行っており、事業の土台としてのCSRではコンプライアンスの徹底や内部統制システムの定着と強化を進めています。これらの活動を通じて、持続可能な成長と、社会に対する価値提供を目指しています。

クボタの事業内容 

クボタには7つの事業があります。それぞれがどんな事業内容なのか下記で説明していきます。

(1)農業機械

クボタの農業機械は、日本を始めとした全世界で活躍しています。トラクターや田植え機などの実機械や、米作りや施設園芸のサービス提供まで、クボタの農業事業は多岐にわたります。昨今では、農業経営を見える化するKSAS(クボタスマートアグリシステム)の導入を始めています。KSASとは農業機械に最先端技術とICT(情報通信技術)を融合させたクラウドサービスです。 スマートフォンを使ってKSAS対応農機とも連携でき、より確かな農業経営をサポートします。農業と共に歩んできたクボタは、これからも人々が安心した食生活を過ごせるように尽力していくはずです。

(2)エンジン

クボタエンジンは、小型産業用ディーゼルにおいて世界トップクラスのシェアを誇ります。クボタでは品質の高さや設計の確かさを追及しており、「人間尊重」「高効率化」「省エネルギー」「省力化」という、一貫したテーマがあります。環境と技術が理想的に調和する次世代のエンジン開発を目指して、これからも成長を続けていきます。

(3)建設機械

建設機械ではミニバックホー(後方小旋回機)の世界シェアが10年連続1位を達成するなど、素晴らしい功績を残しています。1962年の事業設立から一定の成長を続けており、機械の進化と共に事業拡大にも成功しています。建設機械の年間販売台数が2万台を超えており、これからもミニバックホーといった主力機械を中心としたさらなる事業成長が見込まれます。

(4)電装機器

クボタ電装機器は主に自動販売機や空調機器、精密機器の製造・販売を行っています。街角やオフィス、工場などの人々の暮らしのすぐそばで快適な環境づくりやモノづくりに貢献することをモットーに、これからも成長を続けていきます。

(5)パイプシステム

パイプシステムはクボタの理念である水の保全に特化した事業です。バルブやポンプといった一つ一つの製品に対して手を抜かず、人々に安心・安全な水を提供していくことを目指しています。

(6)水処理システム

上記のパイプシステムでは製品一つ一つからの水保全を目指していますが、水処理システムではさらに大きな全体のシステム管理に特化しています。おいしい水を届けるために、下水や産業排水の処理・再資源化において、クボタの技術が皆様のくらしを支えていきます。

(7)素形材

クボタの基幹事業です。クボタのルーツである鋳物から、建設・土木事業での製品づくりまで、クボタ独自の技術を用いて開発・改善をしています。多様化・高度化するニーズに対応し、品質・生産性の向上や省力化に貢献できる事業づくりを目指していきます。また事業が多様な事から全国各地に事業所が存在します。本社がある大阪府内でも枚方製造所や堺臨海製造所など複数の事業所が存在します。

 (8)鋼管

クボタの鋼管は、大規模な建造物の建設や海洋土木工事などで活躍しています。製品は優れた性能と高い信頼性・施工性を合わせ持ち、多くの建造物を支えてきた実績があります。また、設備の予算や工事を行う期間や期限など、顧客先の要望に合わせた施工を行っており、国内の老朽化更新のほか、海外新興国のインフラ整備に役立てられています。

(9)環境リサイクル

日々さまざまな技術が進み人々の暮らしが豊かになる一方で、廃棄物の処理が長年問題となっています。しかしクボタは60年以上にもわたって廃棄物処理施設の建設・管理・運営を通して廃棄物の処理に向き合っています。今後もさらに高まるニーズに応え続けるため、クボタはそれぞれの地域や社会に合わせた循環型社会の実現を目指しています。

(10)空調

クボタは人々に快適な環境を届けるため、ビルや病院をはじめとするさまざまな建築物に設置する空調機器の提供を行っています。その代表的な製品は業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」です。こちらは加湿・空気清浄・除菌・消臭といった4つの基本機能が備わっており、ビルや病院のほかにもスポーツ施設や飲食店などで幅広く設置されています。

クボタの工場の求人情報

ここからは、ジョブハウス工場が取り扱うクボタの求人についてご紹介します。

(1)機械加工

雇用形態 正社員
仕事内容 ・NC工作機械のオペレーション業務・油圧機器部品の測定業務・NC工作機械のプログラム作成/改善業務
給与 年収例:450万円
勤務時間 <2交替制>(1)08:00〜16:30(2)20:00〜04:30
応募条件 ・高卒/高専卒以上の方・製造業にて2年以上の機械加工の業務経験がある方

企業:株式会社クボタ堺製造所の求人

そのほか、同工場で油圧機器の組立を行う求人も掲載しています。

(2)トラクタ・エンジンの製造業務

雇用形態 期間工
仕事内容 ・設備保全・システム保全
給与 年収例:500万円
勤務時間 <昼勤務>08:00〜16:30<変速勤務>早番:07:00〜15:30遅番:14:00〜22:30※ 早番・遅番が週ごとに交替<交替勤務>日勤:08:00〜16:30夜勤:20:00〜04:30※日勤・夜勤が週ごとに交替
応募条件 ・必須資格なし・未経験者歓迎

企業:株式会社クボタ筑波工場

クボタの今後

シェアの高い製品を多く生産しているクボタですが、今後はどうなるのでしょうか。

農業市場に関する展望

クボタの農業機械のシェア率は国内・海外共に高いシェア率を誇っています。今、クボタではアメリカでの農業を中心とした海外市場への参入を図っており、世界的な食糧不足の問題解決にあたっています。将来的には、世界中の「食糧」を支える大企業への発展することを目指し、努力しています。

機械業界の今後の展望

市場規模も大きく従業者の数も多い機械業界は、今後さらなる発展が予想できます。

近年では技術の発展により、今まで利用することのできなかった土地の開墾が可能になりました。それに比例して、農業機械の需要が見込まれます。世界では食糧問題が深刻化しています。こうした問題にいち早く行動・解決を行うことができる企業が、業界で生き残るカギとなってくるでしょう。

最後に

この記事ではクボタがどんな企業なのか、また事業内容や求人情報についてご紹介しました。クボタは言わずと知れた安定企業のため、腰を据えて働くことができるでしょう。また、技能検定やQC活動なども積極的に行っているため、スキルに磨きをかけたり、レベルアップを目指すことも可能です。もし「クボタの求人で働きたい!」という方は、ぜひジョブハウス工場をご利用ください。専任のキャリアアドバイザーが履歴書や職務経歴書のアドバイスや、面接対策まで親身になってサポートします。まずは無料の会員登録から始めましょう!