「ヤクルト」と聞いてジョアやタフマン、東京ヤクルトスワローズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?このコラムではそんなヤクルトの企業情報や工場ではどのような仕事が行われているのか紹介していきます。

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ヤクルトってどんな会社?

ヤクルトがどんな企業なのか以下で詳しく説明していきます。

企業情報

 株式会社ヤクルトは、日本を代表する飲料・食品・化粧品・医薬品メーカーです。

『ヤクルト』をはじめとした乳酸菌飲料は、ヤクルト株式会社の主力製品であり海外での販売も展開しています。

また、国内セリーグに所属する球団:東京ヤクルトスワローズの親会社としても有名です。

 沿革

年代 事柄
1930年(昭和5年)  代田稔、乳酸菌「ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株」の強化、培養に成功
1938年(昭和13年)

 「ヤクルト」の商標を登録

1955年(昭和30年)

(旧)株式会社ヤクルト本社設立しヤクルトの製造販売を開始

1970年(昭和45年)

プロ野球・株式会社ヤクルト球団の親会社となる

1974年(昭和49年)

スーパー等の量販店でパック売りを始めて売り上げを伸ばす

1978年(昭和53年)

 ビフィズス菌による発酵乳「ミルミル」を発売

1998年(平成10年)

「ヤクルト」が特定保健用食品の指定

2012年(平成24年)

  アメリカ食品医薬品局、ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株をGRAS(一般的に安全と認められる)に認定


売上高

平成28年度の売上高は3904億1200万を超えており、売上の内訳は飲料事業の内訳が約87%を占めます。国内飲料売上が49%(1989億5900万)、海外飲料売上が39%(1584億8000万)と国内外ともに手堅い販売展開に成功しています。

 

CSR活動

CSR(Corporation Social Responsibility)とは、企業が社会に対して果たしていく責任のことです。

ヤクルトは、企業理念に基づいた企業活動を通じて社会全体への貢献を考えています。

特に以下の4つの取り組みに焦点を当てています。(2017年度6月現在)

 

①新たな中央研究所から人々への健康へ

②地域に密着した細やかな活動

③地球環境や地域社会を改善・大切にする生産活動

④スポーツ活動を通じて行う日本全体とのコミュニケーション

 


ヤクルトの事業内容は?

 

ヤクルトは飲料・食品事業で知られていますが、医薬品や化粧品などの事業も展開しています。

ヤクルト創始者である代田博士が提唱した「予防医学」「健康長寿」「誰もが手に入れられる価格で」という3つの考えに基づいて、特定の乳酸菌(シロタ株やビフィズス菌)などの製造・応用を行い、多事業への展開を進めています。

 

国内飲料事業

 

ヤクルトを始めとした乳酸菌飲料、発酵乳の製造販売を行っています。

ヤクルト以外にも、飲むヨーグルトの「ジョア」や「ミルミル」などの製品は広い世代に愛されています。

 

乳製品・各種飲料で健康ニーズに応えつつ、一人でも多くの方に手軽に飲んでもらいたいという思いをかなえるために、低価格での提供を実現させています。

 

国外飲料事業

ヤクルトの理念である「世界の人々の健康を守りたい」を実現するために海外展開を行っています。

ヤクルト販売当初から、予防医学を求める各地でヤクルトの販売を求める声が強まり、待ち望む人々への供給を行うために海外への展開を始めました。

現在は世界三大人口大国のアメリカ・中国・インドでの経営基盤の確立に成功しており、海外売上の業績は右肩上がりをキープしています。

 

医薬品・化粧品事業

 

ヤクルトはがん患者のための医薬品開発を目指しています。

乳酸菌を利用した予防医学の観点からも、がん患者の治療方法を考えています。

 

化粧品の分野でも、「健腸美肌」という考え方から体の内と外からのケアをして、肌改善のサポートをするための商品を開発しています。

 

その他事業

 

ヤクルトを直接お客様のもとに届けたいという思いから、宅配や直販といった営業事業も行っています。特に宅配事業はヤクルト独自の事業であり、ヤクルトレディといった販売員の方々も、ヤクルトが皆さんに広く親しまれている理由の一つです。

 


ヤクルトの工場ワーカーの採用情報

下記ではヤクルトの工場では一体どんな仕事があるのか説明していきます。

 

ちなみに、ヤクルトができるまでには10の工程があります。

下記リンクから確認してみましょう!

 

・ヤクルトができるまで知りたい方はこちら http://www.yakult.co.jp/knowledge/make/


さらに興味を持った方はヤクルトの工場へ見学に行って実際に製造工程をみることをお勧めします。

 

<主な仕事内容・応募要項>

◇ CASE 1 製造・管理


仕事内容 ヤクルト製品の原料液管理業務や生産機械の維持管理など
雇用形態 正社員 
経験 未経験歓迎
勤務時間 ①06:00~14:30   ②14:00~22:30  交代制あり
給与 基本月給 15万~19万 + 各種手当


◇  CASE 2    メンテナンス・機械運転

 


仕事内容 生産機械装置の運転    衛生管理を含めた維持管理   等
雇用形態 正社員
経験 未経験歓迎    ※製造未経験者がきちんと仕事を習得できる丁寧な研修あり   
勤務時間 実働7.5h/2交替制  ※1週間ごとにローテーション
給与 月給15万8000円以上 + 各種手当


ヤクルトは未経験者歓迎の求人が多いです。

ヤクルトの今後の展望

 

ヤクルトの今後の展望

各事業において安定的な成長が続いています。

現時点で乳酸菌飲料のシェアは最大手なので、今後は維持かつさらなる向上を目指しています。

 

ただ医薬品事業では、薬価引き下げに伴い売上が減少しています。

海外展開を進めつつ、より広いヤクルトの認知を上げていくことを目標としています。

 

事業のリスク

①事業のグローバル化に伴うリスク

ヤクルトの海外事業への比重が高くなるにつれて、売上が為替変動や世界情勢の動きに左右されやすくなっています。

 

②商品の安全性に関するリスク

近年、食への安全性が叫ばれている中、ヤクルトでは一層の「安全性の確認・品質管理」を徹底していくでしょう。

 

③原材料価格が抱えるリスク

主要商品である乳酸菌の原料価格の高騰している状況で販売価格の改定が難しい場合、ヤクルトの売上に影響を及ぼす可能性があります。

 


最後に

以上でヤクルトについての記事は終わります!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!