2020年に東京オリンピックの開催を控えており建設業界には4700億円もの経済効果が見込まれています。

その建設業界における最大手である大林組は総売上高1兆6000万円にも達します。今回はその大林組の基本的な情報やどの様にすれば働けるのかについて具体的にお話ししていきたいと思います。

この記事のほかにもジョブハウス工場には、建築・住宅業界の大手企業について紹介した記事が多数ありますので、併せてご覧ください。

 

大林組ってどんな会社?

《大林組》がどのような会社であるかを企業情報、沿革、主な施行物件から説明していきます。

 

基本情報

・会社名

株式会社大林組 (OBAYASHI CORPORATION)

 

・創業

明治25年(1892年)1月

 

・設立

昭和11年(1936年)12月

 

・代表者 

代表取締役会長:大林剛郎

代表取締役社長:白石 達

 

・本社

〒108-6101 東京都港区港南2丁目15番2号

 

・資本金

577.52億円

 

・従業員数 

8,402人 ※平成28年3月末現在

 

・連結売上高

1兆7,739億8,100万円 ※平成27年3月期

 

・海外拠点

ロンドン、サンフランシスコ、ホノルル、北京、大連、上海、

台北、マニラ、ジャカルタ、ハノイ、ホーチミン、プノンペン、

シンガポール、クアラルンプール、バンコク、イスタンブール

 

沿革

1892年   阿部製紙所の工場建設を受注し、大林芳五郎が大阪市西区靱南通(現西区西本町2丁目)において土木建築請負業「大林店」創業。

1904年 店名を「大林組」と定める。東京事務所を開設。

1936年 株式会社第二大林組を設立。

1937年 株式会社第二大林組、株式会社大林組を吸収合併し、商号を株式会社大林組に変更。

1960年 東京証券取引所に株式上場。

1970年 東京支店を廃止し、東京本社を設置。

1973年 西日本最初の超高層ビル 大阪大林ビル竣工

1991年 創業100年。

 

主な施行物件

明石海峡大橋・イオンレイクタウン・梅田スカイビル・大阪城(復興天守)・表参道ヒルズ・東京駅丸の内駅舎・東京スカイツリー・阪神甲子園球場・六本木ヒルズ森タワー・ユニバーサルスタジオジャパン

 


大林組はどんな事業をしているの?

《大林組》の会社概要を知っていただいたところで、次に《大林組》の行っている事業内容について説明していきます。

 

建築事業

環境への負荷軽減、事業継続性確保の耐震・防災、快適性や利便性の向上といった、さまざまなニーズに対応したオフィス、マンション、商業施設、工場、病院や学校などあらゆる建築物を造り出しています。

開発事業、建築設計、建築施工(施工管理、生産支援、営業)、技術の研究開発などを行っています。

 

土木事業

人々の生活に深く関わるインフラを造り、自然そのものを対象とした国土の形成に大きく関わる事業を行っています。

また、環境関連分野にも積極的に取り組んでおり、周辺環境に配慮したクローズドシステムの廃棄物処分場建設をはじめ、土壌浄化などにおいても実績を上げています。

土木工事全般および土木エンジニアリング(汚染土壌の調査・対策工事など)に関わる設計、施工、技術・研究開発などを行っています。

 

開発事業

全国の再開発案件に積極的に取り組み数多くの実績を上げています。また、安定的収益基盤の拡充に向けて、都市部を中心に立地の良い優良な賃貸物件の保有を推進しています。

2007年には「開発事業本部」を新設し、開発事業を建築事業・土木事業と並ぶ基幹事業とするために強化を進めています。

 

新領域事業

再生可能エネルギー創出事業、PPP事業、PFI事業など、これまでの実績・経験で培ってきた技術やノウハウを活用し、新領域の事業拡大を図っています。

再生可能エネルギー創出事業については、2012年7月、業界に先駆けて参入し、太陽光発電では128MWの事業化が決定しています。

また、PFI事業ではシドニーオリンピックのメインスタジアムなど各プロジェクトに早くから参画し、PFIのリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。

 


大林組のこれからはどうなの?

《大林組》の事業内容について知っていただいたところで、つづいて《大林組》の今後の取り組みについて説明します。

 

再生可能エネルギー事業

売上高300億円が射程に入っており、秋田港や能代港での洋上風力発電の事業化、山梨県大月市での木質バイオマス発電での成功を目指しています。

 

海外展開

大幅な量的拡大ではなく、米国ではカリフォルニア、東南アジアではタイを中心に利益率を高めていく方針です。特にタイでは日系企業以外からの受注が6-9割と十分にローカライズできています。

 


大林組の求める人材はどういった人材なの?

《大林組》のプロジェクトを分かっていただいたところで、《大林組》が求めている人材について解説します。

 

《大林組》は「使命感」と「誇り」を持った人材、そして「チームワーク」のできる人材を求めています。

まず前者についてですが、建設業の使命は安心・安全・快適・便利を提供することによって社会貢献することであると《大林組》は考えており、その考えに共鳴できる「使命感」と「誇り」を持った人材と共に働きたいと考えています。

そのために社会課題を想定し得るだけの「基礎学力」を必要としています。続いて後者についてですが、災害復旧などの場面で特に「チームワーク」のできる人材が重要となります。


「チームワーク」発揮のためにはメンバーの一人ひとりが幅広い「基礎学力」を身につけることで、社会観・歴史観・人間観などの「観」を培っていることが必要です。すなわち、《大林組》は「基礎学力」が身についている人材を求めています。

具体的な「基礎学力」についてですが、読み書き能力、数学が大切であると考えています。設計者の「意図」が封じ込められた図面を正しく読み解いて設計者の思いをくみ取ることが大切です。


この為、建設業の基礎的能力である「図面を読む力、書く力」は、実は文脈を読み解く「読み書き」能力と密接につながっています。また、他人を説得する為に「大まかな数字で考えて話す習慣」も必要だと考えています。

すべての「基礎学力」が相手の言っている意味や思いを正しく理解することを可能にし「誠実なコミュニケーション」を支えています。

 


最後に

ジョブハウス工場にはこんな記事も!

《ジョブハウス工場》には今回紹介した大林組だけでなく他の建築・住宅業界の企業の記事も掲載しています。

また、建築・住宅業界の記事は勿論のこと化学・石油化学業界食品・飲料業界などについての記事もございます。この機会に各業界の知識を付けて自分が働きたい業界を探してみましょう。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。