エアコンなどの空調機メーカーとして有名なダイキン工業(以下、ダイキン)は、機械・鉄鋼・金属業界において三菱重工に次ぐ売上高を誇る大手企業です。

このコラムではダイキンについて会社の基本情報から工場における労働条件まで、様々な視点から紹介していきます。


またジョブハウス工場にはダイキン工業の他にも、機械・鉄鋼・金属業界の大手企業について紹介した記事がございますので、併せてご覧ください。

 

ダイキン工業ってどんな会社

空調機・化学製品の世界的メーカーであり、エアコンの名付け親である「空気のスペシャリスト」ダイキン工業について、説明します!

 

概要

1924年にダイキンは大阪金属工業所として創業されました。創業当時は内燃機関や精密機器などが主力製品でしたが、1951年に日本初のパッケージ型空調機(現在のエアコン)を発表しました。

その後、空気と化学の2つを軸に現在に至るまで会社の規模を拡大させてきました。


現在世界的空調メーカーであるダイキンは長年培ってきた技術力を活かし、地域・気候・文化などの環境にあった製品を製造・輸出することで世界中の人々から必要とされているのです。

 

沿革

1924年     山田晁氏が大阪金属工業所を大阪市に創立

1934年     大阪工業株式会社設立 

         日本初の冷凍機「ミフジレーター」の生産開始

1951年     日本初のパッケージ型エアコンの開発

1970年     ルームエアコンの本格生産開始

1982年     日本初のビル用マルチエアコン発売開始

1990年代~     世界各地にダイキンの会社を設立

1995年        業界初、省エネ小型エアコンの発売開始

2009年      世界初、上下左右の「四方気流」エアコン発売開始

2016年      世界各国の空調機メーカーを買収

 

CEO(最高経営責任者)

CEOは中国市場に精通した十河政則氏であり、ダイキンを多国籍企業としてさらに成長させるために尽力しています。

 

資本金と売上高

ダイキンの資本金は850億3243万6,655円です。そして平成28年度の売上高は2兆440億円で、空調事業において世界NO.1の実績を持っています。

部門別売上高は全体の90%を空調・冷凍機が占めており18.354億円、次いで化学分野が8%で1.568億円、その他が2%で518億円となっています。

 

製造拠点

本社は大阪府大阪市にあり、東京に3つに支社を持っています。

製造拠点はとして大阪府内に3工場、滋賀に1工場、茨城に1工場を有しています。その他に研修所などもあります。

 

・生産拠点(工場・製作所)

堺製作所 金岡工場(大阪府)

堺製作所 臨海工場(大阪府)

淀川製作所(大阪府)

滋賀製作所(滋賀県)

鹿島製作所(茨城県)

 

これからのダイキン工業

現在のダイキンは、戦略計画として「FUSION20」というものを掲げています。

ダイキンは5年ごとにグループ経営理念にそった経営を行うために、現状確認を行いつつ構造改革に努めています。その計画がこの「FUISON」です。


具体的には、既存事業の強化に加え環境・エネルギー分野などの事業領域の拡大を行うことをこれからの目標の基本としています。

2016年に世界各国の空調機器メーカーを買収し、さらに勢いのついているダイキンは2020年までに売上高3兆円突破を目指し、今後も成長を続けていくと考えられます。


 

ダイキンの事業内容は?

ここでは世界をけん引する空調機メーカー、ダイキンの主力製品や、化学事業、CSRについてご紹介します。

また詳しく取り上げませんが、ダイキンはフィルター事業も有名です。

 

主要製品

ダイキンの主要製品は空調機器です。いくつもの製品で、日本初、業界初、世界初といった商品を発売し、常に業界を引っ張っている企業と言えます。

ダイキンのエアコンは、家庭用(住宅用)、オフィス用、さらには工場用と幅広い環境に合わせたものであることが特徴として挙げられます。


そのほかにも、エコキュート(大気中の熱を利用してお湯をわかす省エネ商品)もダイキンで扱っている製品です。

化学製品ではフッ素樹脂、撥水撥油剤(汚れを落ちやすくするフッ素系仕上げ剤)などが有名です。

  

化学事業

ダイキンは1933年に日本で初めてフッ素化学に取り組んできた企業で、パイオニア的存在として1800種類以上のフッ素化合物を世に送り出してきました。

フッ素がもつ優れた特性によってアイロンやフライパンなどの家庭用品や自動車の燃料ホースなど幅広い用途があります。


フッ素は環境分野でも役に立っており、工場やビルで遮熱塗料として利用されています。

また自動車のエンジンや燃料系統にもフッ素樹脂やフッ素ゴムが使用されており、大気汚染を防いでいます。


ジョブハウス工場には化学・石油化学工場の求人も多数ありますので、化学分野に興味がありましたら、併せてご覧ください。 


ダイキンのCSR

CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業の社会的責任のことです。

ダイキンは自社の技術を使って、人々の生活を豊かにする製品を提供しています。ダイキンは環境に配慮した取り組みを率先して行っており、空気の力で健康・快適な生活を創造することを目標としています。

また、海外グループ会社とも協力することで各地域に合った取り組みを行っています。CSR活動を管理するCSR委員会は活動全体の管理を行い、ダイキンの目指す社会への責任を果たすことを主体に活動しています。


 

ダイキン工業で働いてみたい方必見!

ここではダイキンで働きたいと考えているかたのために応募要項を例にして仕事内容をご説明します。

 

未経験でも大丈夫!

ダイキンでは、新人社員への研修制度や新任基幹職研修制度が充実しているので未経験の方でも安心して働いていただけます。いさらに、海外に多くのグループ会社を持っているダイキンらしく、社内専任講師による語学指導を受けることも可能です。

 

転職したいあなたにおススメ キャリア採用

ダイキンの社員のうち5人に1人はキャリア採用の方です。また、その中でも基幹職に就かれる方が非常に多いことも特徴です。

 

資格・経験

計装設備、制御システム、電気設備に関して設計、保守、保全業務、施工管理・工事管理のいずれかの経験はキャリア採用の際に必須の事項です。

さらに、IoT、ビッグデータ、センシング技術を活用した予知保全技術に知見のあるかたや、第三種電気主任技術者、第二種電気工事士、計装士、計量士の資格を持っている方は優遇されます。


仕事の基本情報

・労働時間や休日

7時間45分(フレックスタイム制・裁量労働制も有)が標準です。完全週休2日制、夏季休暇、年末年始など年間休日124日、年次有給22日(初年度14日)、慶弔、育児・介護休職制度、5連休制度など、各種制度が充実しています。

・住居、独身寮と社宅も完備されています。また、会社の保養所を利用することもできます。

 

・保険

各種保険制度も充実していて、雇用・労災・健康・厚生年金保険に加入することができます。

 

・給料(給与)

昇給は年1回で、賞与は2回あります。月給は職種によるので、求人情報を確認してください。キャリア採用の場合、年収は500万円~900万円となっています。

 

・正社員登用

派遣社員として雇用された方も試験を受けることで正社員になるチャンスがあります。

 

 

ダイキン社員の一日

このスケジュールは一例であるので、所属される製作所や部門によっては少しづつ異なります。一般的なものについて見ていきましょう。

 

8:00 設備の立ち上げやメンテナンスの実施

9:00 作業のフォロー

12:00 昼休憩

15:00 作業・作業のフォロー

17:00 退勤

 

 最後に

以上で《ダイキン工業の工場への転職・就職を考えている方は必見!》の記事は終わります。

 

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また、業界の工場においては様々な職種があり、自分に合ったものが見つかるかもしれません。

 

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!