王子ホールディングスは製紙業界の最大手企業です。売上高は1兆円を超え、製紙業界だけでなく日本でも有数の大企業です。

今回は、王子製紙の求人に興味がある方、転職を考えている方のために、王子ホールディングスの基本的な情報やそこで働く工場ワーカーの仕事内容についてお話していきたいと思います。

 

王子ホールディングスってどんな会社?

王子ホールディングスは、製紙業界最大手である王子製紙の親会社です。1949年に苫小牧製紙株式会社という名前で設立され、幾度かの合併など、様々な紆余曲折を経て今のような形になりました。


・売上

王子ホールディングスの年間売上は、14,335.9億円(2015年)となっています。

・従業員数

33,605名(連結)です。

・業界シェア

約30パーセントで、数多くの製紙会社の中でも群を抜いての1位となっています。


 

王子ホールディングスの事業内容とは

では、王子ホールディングスがどのような事業を展開しているのか、見ていきましょう。

 

産業資材・生活消費財ビジネス

大きく2つの事業分野に分かれており、産業資材ビジネスでは「包む」、生活消費財ビジネスでは「拭く」ことに特化した製品の開発や生産です。

 

・産業資材事業

食品や菓子などのパッケージや出版物の表紙などに使われる白板紙、ショッピングバッグや封筒、米麦袋、セメント袋などに用いられる包装用紙、段ボール原紙を作っています。

こちらは業界1位のシェアを誇っています。また、紙器加工、製袋、段ボール加工事業もここに含まれます。素材の製造から設計・デザイン・加工までを一貫して手がけるトータルパッケージングカンパニーの立場を確立しています。

 

・生活消費財ビジネス

家庭用紙事業として、「ネピア」などのティシュ、トイレットペーパー、紙おむつなどの家庭用品を生産しています。

 

機能材ビジネス

様々な付加価値を持つ特殊紙、機能紙の開発・生産を行っています。

事業はイメージングメディア事業・特殊紙事業・粘着事業・フィルム事業の4つで成り立っています。

 

・イメージングメディア事業

感熱記録紙の開発・製造事業です。家庭・工業・流通・医療など様々なシーンで様々なニーズに応える製品をつくっており、業界トップクラスのシェアとなっています。

 

・特殊紙事業

様々な特殊機能を備えた製品を生産しています。

辞書に使われる薄葉印刷紙やファンシーペーパー、大容量変圧器を支える絶縁材などの電気材料用紙、半導体やマイクロチップの輸送・保管に使用するキャリアテープなどが挙げられます。

  

・粘着事業

様々な製品に使用するラベルや粘着テープの生産事業です。

それは、日用品に限らず建築などの業務用のものまで多岐にわたります。「凹凸面にしっかりラベルを貼りたい」、「貼ったラベルをきれいに剥がしたい」というニーズに合わせて日々研究・改良を行っています。

  

・フィルム事業

コンデンサ用フィルムの開発を行っています。エコカーの電源装置用部材としても使用されています。また、スマートフォンにも採用されている光学用両面粘着フィルムやハードコートフィルムもここに含まれます。

 

資源環境ビジネス

ここでは森林資源を活用したパルプ事業、木材事業、およびエネルギー事業をおこなっています。

 

・パルプ事業

日本だけでなく、アジア他需要拡大地区での販売をおこなっています。また、溶解パルプはレーヨン用途向け製品の生産に加え、特殊用途向け製品の開発を進めています。

 

・木材事業

木材の加工を行う事業です。木材を加工し、製品化するだけでなく木材緑化も進めています。こちらの製品も海外販売に力を入れており、これからの成長を期待できるでしょう。


・エネルギー事業

発電設備の増強を行い、電力小売事業への参入しています。バイオマス発電にも力を入れているのもポイントです。

2015年4月には伊藤忠エネクスとの合弁会社による電力小売事業を開始しました。

 

印刷情報メディアビジネス

新聞用紙や印刷・出版用紙、情報用紙など、情報伝達媒体として使用される紙製品の開発・生産を行っている事業です。

 

・新聞用紙事業

国内シェア約30%を占めるこの事業は様々なニーズに応えるために高速輪転印刷に耐える強度や、カラー印刷において美しい仕上がりを実現する印刷用紙など、他にはない特徴を持った製品を作っています。

 

・印刷、出版用紙事業 

書籍などに利用される用紙や、カタログなどに利用される用紙には、それぞれ印刷物の内容や印刷機の特性があり、それに合わせたものが必要です。どんなニーズにも応え、開発や改良に力を入れています。

 

・情報用紙事業

従来のフォーム紙の他、コピー用紙やオンデマンド印刷向け高機能プリンター用紙など製品を開発しています。

 

産業資材・生活消費財ビジネス、機能材ビジネス、資源環境ビジネス、資源環境ビジネスも4つの柱から成り立っている王子ホールディングス内容の説明でした。

これほど多くの事業を行っている会社はそうそうないので、印刷・製紙業界に興味をお持ちで、印刷・製紙工場の求人を探している方は、今後も注目してみると面白いかもしれません。


 

王子ホールディングスの今後

王子ホールディングスの事業内容について理解したところで、次は王子ホールディングスの未来について見ていきましょう。

 

海外進出

日本で1番のシェアを誇る王子ホールディングスが、次にシェア拡大を目指しているのはアジア圏の国々です。

アジアに目を向けると、マレーシアやシンガポールをはじめとした東南アジアの国々が急成長を遂げています。日本ほどの所得水準ではないですが、国全体の可処分所得も増えてきており、今後更に大きくなることが予想されます。

そこに日本トップクラスの技術を持ち込みシェア拡大を図っています。

 

新商品

ここ最近(2017年以降)発売されたばかりの新商品を紹介していきます。

・激吸収タオルキッチン

従来のものと比べ、油の吸収率はそのままでスリム化、コンパクト化しています。料理以外の場面、例えば、窓の拭き掃除などでも活躍しそうです。

  

・大人の鼻セレブ

こちらはリニューアル商品となります。保湿成分をたっぷりと染みこませ、柔らかな肌触りを実現しています。商品名は「大人」となっていますが、肌の弱い赤ちゃんにも使えるような製品になっています。


・におにゃん・におわん

ペット向けのトイレットロールです。排泄物に含まれるアンモニアなどを分解して、匂いを抑える工夫が施されています。

 

*日々新しい製品が開発されています。詳しい製品の概要、最新の製品については公式HPなどにて確認致しますようお願いします。

 


王子ホールディングスの仕事とは

王子ホールディングスへの転職を考えている方、求人に興味がある方はもちろんですが、それ以外でも製紙工場への就職を考えている方は必見です。

王子ホールディングスは海外進出にも力を入れており、新工場の製造オペレーターやダンボールの組立業務といったものもあります。

印刷、製紙工場へ興味がある方は一度調べてみるといいでしょう。

 

 

最後に

以上で王子ホールディングスの工場ワーカーの記事を終わります。

 

ジョブハウス工場にはこんな記事も!

《ジョブハウス工場》には今回紹介した王子ホールディングスだけでなく他の製紙会社の記事も掲載しています。

また、印刷・製紙業界の求人記事は勿論のこと化学・石油化学業界の求人食品・飲料業界の求人などについての記事もございます。この機会に各業界の知識を付けて自分が働きたい業界を探してみましょう。

 

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