製造業は、昔から現在まで、日本にとって欠かせない産業であり続けています。そんな製造業に関わる仕事について想像してみると、「工場で部品や製品をつくる仕事」というイメージが強くわいてくるかもしれません。でも実は商品企画や品質管理、営業など…製造業に従事する組織の中にはさまざまな職種があります。では製造業には一体どんな職種、業務があるのでしょうか。この記事では製造業の職種はもちろん、製造業で働くメリットとそのやりがいについてご紹介します。

製造業の主な職種について

それではさっそく製造業の主な職種と、具体的な仕事内容について見ていきましょう。

商品企画

商品企画とは、自社の新商品となる品物のアイデア・企画を考える仕事です。「こんな商品を出せばお客様のニーズに応えられる」「この商品に新しくこんな機能がついたらもっと人気になりそう」などといった提案を行います。自らの手でヒット商品を生み出せる可能性があるため、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。またこうした企画や提案だけでなく、世の中のトレンドを調べたり、他社も含めた同じ業種の統計を取ることやデータ分析も行います。

品質管理

品質管理は品質が一定の基準を満たした状態で製品が出荷されるようにさまざまな業務を担います。例えば、不良品が発生した場合は原因の究明を行い、工程の見直しや改善を行います。製品の質が下がってしまいそうな要因を先に見つけておき、不良品を出してしまうことを予防するために作業の流れを変える提案をすることもあります。安心で安全な製品を世に送り出すために、品質管理は非常に重要な役割を持っています。また、同じ管理の仕事でいうと「生産管理」と呼ばれる職種もあります。こちらは工場で行う製品づくりのスケジュールを立て、生産量を調整する仕事です。

営業

営業とは顧客との信頼関係を築き、自社の製品を利用していただくように働きかける仕事です。顧客の要望を伺いながら「自社の製品はこんな特徴がある」「自社の製品を使えばこんなメリットがある」などとさまざまな角度からプレゼンを行います。ときにクレームやトラブルの対応が発生することもありますが、直接感謝される機会が多いためやりがいを感じやすいでしょう。普段から人とコミュニケーションを取るのが好きな人や、人の立場に立って物事を考えられる人が営業職に向いています。

研究開発

研究開発とは、自社の強みとなる技術を生み出し、新製品の発想にもつながる新しい技術や仕組みを開発する仕事です。業務内容は大きく「基礎研究」「応用研究」「商品開発」の3部門に分かれており、特に商品開発部門では研究結果をもとに具体的な製品を作ります。どちらの部門も主に、素材や薬品を変えながら実験を重ね、その結果を分析し理論を深めていく業務がメインとなるため、理系の学部や大学院を卒業している人が比較的活躍しやすい職種です。

製造

製造とは、部品を加工したり組み立てたりして、実際に製品を作る仕事です。工具を使って人の手によって作られる製品も多くありますが、近年は機械化が進んでおり、機械の操作を行うオペレーターという職種も存在します。また直接的にものを作る作業ではありませんが、作ったものの検査をする仕事や、作るための部品を選び出してくる仕事などもあります。さまざまな作業から自分に合ったものを探しやすいのが製造の特徴です。

製造業の平均年収について

ここまで製造業の職種と仕事内容をご紹介しました。そこで製造業がどの程度稼げるのか、気になった方もいるのではないでしょうか。そこで、製造業と全業種の平均年収を下記に記載しました。


平均年収
製造業 462万円
全業種 458万円

※ 参照:令和4年分 民間給与実態統計調査

(所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額で計算)

もちろん、職種によって製造業の年収は異なりますが、平均すると462万円となっています。このことから、製造業は全業種を合わせた平均年収よりもやや金額が高い傾向にあります。

製造業で働くメリット

製造業は、比較的年収が高い傾向にあることがわかりました。では、製造業で働くとどんなメリットがあるのでしょうか。1つひとつ解説していきます。

未経験でも活躍できる

製造業・工場の仕事は研修が充実しているため、未経験からでも始めやすいのが特徴です。またほとんどの場合、作業にはマニュアルが用意されており、1度やり方を覚えてしまえば後は同じ作業を繰り返しになることが多いです。そのためコツコツと作業を進められる人や、ルーティンワークが好きな人が活躍できるでしょう。

技術やスキルが習得できると転職しやすい

製造業では特に、製品の名前や工具の名称、製品ができあがる仕組みなど、専門的な知識が必要になるケースが多くあります。なかには業務に必要な資格を取得するために、会社が教材費や受講料を負担してくれる場合もあります。もし将来的に転職を考えるなら、この制度をうまく活用し、働きながら技術やスキルを身につけておくとよいでしょう。技術やスキルを持っていると即戦力だと期待され、転職の成功率がアップします。

雇用が安定している

製造業は、製品の生産量や需要の変動が業務に影響することがあります。しかし、製造業が日本のものづくりを支える重要な産業であることに変わりはありません。そのことから雇用が安定しており、長期的な雇用を保証してくれる会社が多いのが特徴です。ちなみにジョブハウス工場では、大手派遣会社の正社員求人や、メーカー直接雇用の正社員求人を数多く取り扱っています。

福利厚生が充実している

製造業には入社のお祝いとして「祝い金がもらえる」「寮費が期間限定で無料になる」といった特典が用意されているケースがあります。このように従業員の生活を会社がサポートしてくれることも、製造業で働くメリットだと言えます。そのほか保養施設やスポーツ施設が利用できることもあるようです。

製造業のやりがいとは?

製造業のやりがいは、なんといってもさまざまな製品が作り上げられていく工程を間近で見られることではないでしょうか。自分が携わった製品や商品を街で目にしたとき、きっと誇らしい気持ちになるでしょう。それと同時に、「今後もっといい製品を作りたい」「より多くの人に届けたい」といったモチベーションも高まりそうですね。

最後に

この記事では製造業の職種と仕事内容、製造業で働くメリットややりがいについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?製造業は幅広い業種のなかから、さまざまな職種を選択できます。だからこそ、キャリアを積んでいくと将来の選択肢を広げられるでしょう。

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