シフトの融通がききやすく、自分のライフスタイルに合った働き方がしやすい派遣社員とアルバイト。どちらも非正規雇用で勤務条件がよく似ていることから「働き方の違いがよくわからない」「どっちを選べばいいんだろう?」と悩む方も多いかもしれません。そこで今回は、派遣社員とアルバイトの違いを詳しく解説するほか、それぞれ働くうえでのメリット、デメリットまでご紹介します。より自分の目的に合った働き方を選ぶため、この記事を参考にしてみてください。

派遣社員とアルバイトの違い

働き方が一見似ているように見える派遣社員とアルバイトですが、実は雇用主や雇用期間など細かい違いがあります。ここからは、いくつかの項目に分けて1つずつ見ていきましょう。

(1)雇用主

まず、派遣社員とアルバイトでは以下のように雇用主が異なります。

派遣社員の場合 登録している派遣会社
アルバイトの場合 勤務先の会社

派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んだ後、派遣先企業で勤務となります。そのため勤務先の会社がそのまま雇用主となるアルバイトとは違い、雇用主と勤務先が異なるのが特徴です。

(2)雇用期間

派遣社員には「一般派遣」「紹介予定派遣」と呼ばれる2つの働き方があり、ともに雇用期間が定められています。それぞれの雇用期間は以下になります。

一般派遣 最長3年間※同じ部署で働いた場合
紹介予定派遣 最長6ヶ月間※その後、派遣先企業と直接契約を結ぶ

一方、アルバイトでは夏季、冬季限定など特定期間のみ募集している求人を除き、基本的には雇用期間は明確に定められていません。

(3)給料

派遣社員とアルバイトを比較すると、派遣社員の方が給与が高い傾向にあります。その理由として、採用にかかるコストの違いが挙げられます。例えば企業が新しい人材をアルバイトとして雇おうとした場合、広告の宣伝費用や給与の計算、社会保険の手続きなど、すべて自社で行いそれにかかるコストを負担しなければなりません。その一方で派遣社員の場合は、これらの手続きを派遣会社が担当するため、企業側にかかるコストを抑えることが可能です。そのため派遣社員の方が給与が高くなりやすい仕組みになっています。

(4)勤務時間

もちろん勤務先や仕事内容によって違いはありますが、アルバイトは日によって人数調整が行われることから「シフトの時間を削られた」「希望している日に入れない」ということが起こりがちです。しかし派遣社員の場合は比較的シフトの変動が少なく、フルタイムで働けるケースが多いです。そのため、安定した収入を求めている方は派遣の働き方を選ぶとよいでしょう。

(5)福利厚生

最後に福利厚生の違いについてお伝えします。派遣社員はフルタイムで働くケースが多いため、雇用保険の加入など法定で定められている福利厚生の要件を満たしやすいです。それに比べてアルバイトは固定シフトではなかったり、時短勤務のケースが多いことから雇用保険の加入要件を満たせず福利厚生の適用外になる場合があります。勤務時間が変わると受けられる福利厚生の内容も変わってくるというわけですね。

派遣社員の特徴

これまで、派遣社員とアルバイトの違いをお伝えしてきました。ここからは派遣社員とアルバイト、それぞれのメリットやデメリットついて見ていきましょう。

メリット

派遣社員はアルバイトよりも比較的時給が高いのがメリットです。また、派遣会社の担当者が希望条件に合った仕事を提案してくれたり、仕事の相談に乗ってくれるなどのサポートが受けられます。万が一派遣された職場が合わなかった場合でも、その派遣会社を辞めずに次の職場を探せるのもメリットだと言えるでしょう。そのほか専門的な仕事のスキルを磨けたり、さまざまな職場経験を積めることも良いポイントです。

デメリット

一般派遣の場合は雇用期間が3年と決まっているため、たとえ気に入っている職場だったとしても契約期間が終了すれば働き続けられないのがデメリットです。ただ同一企業内で部署を変更する、または派遣先企業を変えることでさらに3年働くことが可能になります。両者ともに難しい場合は新たに転職先を探しましょう。]

派遣社員に向いている人は?

派遣のお仕事は就業先が変わる可能性があるため、人間関係もその度に1から築いていかなければなりません。そのため協調性がある人、コミュニケーション能力がある人は派遣のお仕事に向いているでしょう。

また、派遣のお仕事は未経験から挑戦できる職種も多く、研修も充実しているため、これからスキルアップを目指したい方や、ゆくゆくは正社員として働きたいので経験を積んでおきたいという方におすすめです。

アルバイトの特徴

続いてアルバイトとして働いた場合のメリットやデメリットについてお伝えします。派遣社員の方が待遇がよいと言われる一方で、人によってはアルバイトの方が働きやすそうだと感じることもあるでしょう。自分に合っている働き方はどちらなのか考えながらご覧ください。

メリット

アルバイトは派遣社員よりもシフトの融通がききやすく、働く時間や日数を調整しやすいのがメリットです。また、職場によっては学生や夢を持ったフリーターも働いているため、いざというときにシフトを交換したり、代わりの人を見つけやすいとも言えるでしょう。また、副業の制限がないため掛け持ちでアルバイトをすることも可能です。

デメリット

アルバイトは働く時間や日数を調整できてプライベートを優先できる分、どうしても稼ぎづらい傾向にあるようです。また、収入が安定していないとローンを組みづらくなるというデメリットもあります。そのため将来、家やクルマなど大きな買い物をしたいと考えている方、また子供の養育費などの発生を見込んでいる方はより収入の安定しやすい雇用形態を選んだ方が良いかもしれません。

アルバイトに向いている人は?

繰り返しになりますが、アルバイトはシフトの融通がきくのが最大のメリットです。そのため学生や夢を叶えるために働きながら専門学校に通いたい方、扶養内で働きたいと考えている方はアルバイトの働き方が向いています。ちなみに派遣社員として入社した場合、原則1ヶ月以上は勤務することが法律で決まっているため、もし短期間で辞めなければならない事情がある方は短期のアルバイトを選びましょう。

最後に

この記事では派遣社員とアルバイト、双方で働くメリット・デメリットなどをお伝えしました。結論どちらで働くも正解不正解はありません。周りの意見などに流されず、自分の将来設計を明確にし、それに合う働き方で雇用形態を選びましょう。また、工場・製造業求人数No.1のジョブハウス工場では、派遣社員アルバイトの求人を多数取り扱っています。そのほか希望する職種や収入に絞って求人を探すことも可能です。ぜひお仕事探しにご利用ください!