「工場で働いてみたいけど、休日数ってどれくらいなんだろう…?」

「お休みはしっかり取れるのかな?」

そう気になっている方に向けて、工場勤務の平均的な休日数や休日の多い工場について徹底解説します。今後の仕事探しの参考にしてみてください。

工場勤務の休日はどのくらい?

工場勤務の場合、年間休日は平均するとおよそ120日前後です。これは他業種の企業より2週間近く多い日数となっています。厚生労働省が行った就労条件総合調査(令和4年)によると、日本企業の年間休日の平均は107日です。

大手メーカーの工場では特に長期休暇(年末年始、GW、夏季)の日数が多く、年間休日が130日を超えるメーカーも少なくありません。1年の3分の1以上が休日となれば、プライベートをかなり充実させられそうですね。このように製造業は休日数が多い傾向にあるので、私生活を重視する方におすすめです。

また同じ製造業でも勤務形態によって、生活リズムは異なってきます。工場勤務の場合の休日について、勤務形態ごとに見ていきましょう。

土日休みの場合

工場の休日は業種によって異なりますが、基本的に土日を休日とする職場が多いです。特に親会社から部品の製造を下請けしている工場では、親会社の営業スケジュール(土日休みが多い)に合わせて年間の予定を立てます。そのため、休みも土日に設定されることが一般的です。

また、作業に伴い騒音が出たり、頻繁に大型トラックが出入りしたりするため、近隣住民が在宅中の可能性が高い土日を休みにすることもあるようです。

ただし、工場の繁忙期や稼働状況によっては土日に出勤しなければいけない場合があります。もちろん、その分振替休日がもらえるため、休みが減る訳ではありません。ちなみに、祝日については稼働している工場が多いので、休みにならない場合もあります。

4勤2休の場合

4勤2休とは、4日勤務したら2日お休みの勤務形態です。4勤2休の場合は6日間を1セットと考えるので、休日の曜日は固定されず、平日が休みとなる場合もあります。平日が休みだと、混雑を避けて出かけられたり、曜日次第で土日の固定休みより1ヶ月の休日数が多くなったりといくつかメリットがあるようです。

また、シフト勤務のスケジュールは朝勤、日勤、夜勤を入れ替えるパターンが基本です。例えば2交替制の場合、週初めの4日間は日勤で働き、2日間の休みをはさみます。そして次の4日間は夜勤というパターンを繰り返すようです。工場によっては夜勤なしのシフトを選べる場合もありますが、22時〜翌朝5時までの深夜勤務は時給が日勤よりも25%アップするので、夜勤ありのシフトの方がより稼ぎやすいと言えるでしょう。

3勤3休の場合

3勤3休は、3日勤務したら3日お休みの勤務形態です。勤務日数が少ない代わりに1日の労働時間が長く、工場によっては日勤と夜勤のどちらも12時間勤務する場合もあります。

年間休日は180日と多く、平日だけでなく、土日や祝日が休日の可能性もあることから、平日休みと土日休みの両方を満喫できる勤務シフトと言えるでしょう。

3勤1休の場合

3勤1休とは、3日勤務したら1日お休みの勤務形態です。4日を1クールとした繰り返しになるので、土日、平日関係なく休日がまわってきます。24時間を3つの時間にわけて交替で勤務するパターンが多く、3日間ずつ早番(1直)、中番(2直)、遅番(3直)をローテーションします。

5勤2休の場合

5勤2休とは、1週間のうち5日勤務したら2日お休みの勤務形態です。週休2日と一般的には同じですが、土日祝日も稼働している工場だと、平日の休みを含んだ5勤2休を導入している職場が多くなっています

例えば「日曜+平日休み」「土曜+平日休み」「平日の2日休み」などのパターンがあるようです。

また、希望の曜日に休める工場もあります。連休が取れないこともあるようですが、その場合でも、休日の曜日を分散させることによって、身体の負担を軽減できるでしょう。

休日が多い工場の特徴

年間休日数が特に多いメーカーは、大手電気機器部品メーカーです。勤務体系は3勤3休制で、年間休日は180日となっています。またお休みの中でも土日休みを基本とした工場は自動車メーカー、自動車部品メーカーなどが多いようです。こういった工場では土日休みのほか、年末年始やGW、夏休みなどの大型連休が充実しており、年間休日数としては115~125日程度が平均的なようです

休日が少ない工場の特徴

休みが少ない工場の特徴として、24時間稼働している製紙工場や、消費期限が短い食品を扱う工場が挙げられます。

また3交替制など、稼働時間が短いシフトを組む工場も休みが少ない傾向にあるようです。そのような工場の場合は変形労働時間制を設定して、月や年間の労働時間を調整していることが多いです。

工場勤務って長期休暇はある?

ほとんどの工場では年に3回、年末年始・夏季(お盆)・GWの長期休暇があります。このように製造業は他の業種と比べて長期休暇が取得できるタイミングが多い傾向にあるようです。特に大手メーカーの場合は年末年始や夏季休暇が8〜10日前後と長く、休日日数としても平均以上であるようです。ちなみに長期休暇を取得できる日は工場の年間スケジュールに合わせて決められています。例えば夏季休暇はお盆を挟んだ8月半ば前後に設定されている場合がほとんどです。

工場勤務でも有給休暇は取れる?

工場勤務でも有給休暇を取ることは可能です。ただ他の業種と同じくですが、有給を取得するためには条件があります。これからその条件について見ていきましょう。

 働き始めて6カ月以上が経過している

有給休暇を取得する一般的な条件として「雇われた日から6ヶ月以上勤務している」ということが挙げられます。多くの場合は、有給休暇を取るためにはまず、会社に半年以上勤める必要があるようです。

 8割以上出勤している

有給取得のためには、雇われた日から半年以上が経過していること以外に、もう一つ条件があります。それは「全労働日の8割以上出勤している」ということです。有給を取るためにはまず、普段の出勤日に休まずきちんと継続して出勤していることが大切です

 最後に

今回は工場勤務の休日についてご紹介しました。本記事があなたの仕事探しのお役に立てば幸いです。工場で働いてみたいと思った方は無料の会員登録から始めてみてください。理想の仕事をジョブハウス工場で見つけましょう!