自動車・機械・家電といった日本が世界に誇る一大産業である製造業。

今回のコラムでは、そんな製造業をデータの観点から見ていきたいと思います!

 

製造業は日本の一大産業

 

製造業は日本のGDPの約2割を占める

製造業のGDPは88.3兆円と日本全体の18.5%を占めております。

これはサービス業に続いて第2位の値で、日本という国を支える一大産業であることが分かります。

 

また国内生産額で見ると、全体の30.8%と堂々の1位を獲得しております。

 


引用:経済産業省 我が国の産業構造を支える製造業

 

 

製造業は地方における雇用・所得の源泉

日本において、製造業は地方の雇用・所得の源泉となっております。

例えば、トヨタ自動車のある愛知県には、自動車部品を作る工場など、自動車に関連する様々な工場が集積しており、県民の所得を押し上げております。

 

引用:経済産業省 我が国の産業構造を支える製造業

 

 

業界別で見るデータ

前章で日本における製造業の重要さをご理解いただけたと思います。

この章では、業界別にそれぞれ見ていきましょう。

 

印刷・製紙

印刷・製紙産業の年間出荷額は約7兆円と製造業の約2%を占めており、約18万人が従事しております。

日本では年間に26,227トンもの紙が生産されており、実はこれは世界第3位の量になります。

 

 

また企業で見ても、王子ホールディングスが世界第3位、日本製紙が世界第11位と、企業単位で見ても世界でも有数の紙生産国であることが分かります。

 

引用:日本製紙連合会

 

>>印刷・製紙業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

化学・石油化学

 

化学工業の年間出荷額は約42兆円と、日本の製造業における14%を占めます。これは自動車などの輸送用機械器具に続き第2位の規模です。また石油化学工業の年間出荷額は約17兆円で、こちらは第5位になります。

 

私たちの私生活ではあまり目立たないですが、実は化学・石油化学工業は日本を支える一大産業なのです。

 

上の図にあるように、化学製品は様々な分野で使われております。

特に医薬品やプラスチックでの利用が多いようです。

 

 

世界の出荷額では中国・アメリカに続き世界第3位、企業別で見ると三菱ケミカルホールディングスが世界第11位・三井化学が17位となり、世界的に見ても日本の化学・石油化学工業は奮闘していることが分かります。

 

引用:日本化学工業協会

 

>> 化学・石油化学業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

機械・金属・鉄鋼

 

機械産業が関わる分野は多岐にわたり、例えば生産用機械用具(農業の機械など)の年間出荷額は約15兆円、汎用機械用具(ボイラーなど)の年間出荷額は約10兆円と、国内では多くの種類の機械が製造されております。

 

また、鉄鋼業はの年間出荷額は約18兆円と日本の製造業内において第4位の規模で、非鉄金属も約9兆円の規模になります。

 

 

鉄鋼・非鉄金属は、上記の表のように自動車を始めとした他産業の基盤となる産業です。そのため、日本国内でもこれだけ多くが生産されております。

 

引用:鉄鋼業の現状と課題

 

>>機械・金属・鉄鋼業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

建築・住宅

 

建築産業の国内総生産は約28兆円で、その内訳は下記のようになります。

  • 民間住宅:約13.5兆円
  • 民間非住宅:約14.5兆円

建築産業全体で500万人もの就業者がおり、製造業と共に日本の一大産業となっております。

 

 

また近年新設工事の減少が続いておりますが、修繕工事が少しずつ伸びており、1995年では修繕工事の比率が15%だったのに対し、現在では28%まで上昇してきております。

 

引用:建設業ハンドブック

 

>> 建築・住宅業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

食品・飲料

 

食品・飲料産業の年間出荷額は約25兆円と、輸送用機械器具(自動車など)と化学工業に続き、日本の製造業において第3位の規模を誇ります。

 

上図からも飮食産業は、資産・加工・販売と、それぞれの分野で見ても非常に大きな産業であることが分かります。

 

引用:農林水産業・食料産業について

 

>> 食品・飲料業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

自動車・自動車部品・バイク

 

自動車・自動車部品・バイクの年間出荷額は58兆円であり、日本の製造業において堂々の第1位の規模です。これは製造業全体の20%の額を占め、名実ともに日本を支える産業です。

 

 

関連産業の就業人口も550万人とダントツで多く、数多くの産業が自動車産業に依存しております。

 

引用:自動車産業を巡る構造変化とその対応について

 

>>自動車・自動車部品・バイク業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

製薬・化粧品

 

医薬品の年間出荷額は約9兆円です。特に研究費用が高いことで知られており、売上に対する研究費用は製造業の中でも一番高くなっております。

 

また医薬品は、日本市場において海外企業のシェアが高い産業の1つで約35%を占めており、製造業の中で日本企業が大きくなりきれていない数少ない産業の1つといえます。

 


化粧品の年間出荷額は約1.5兆円です。

上図のように化粧品出荷の内訳は、下記のようになっております。

  • 皮膚用化粧品(化粧水・ファンデーションなど):47%
  • 頭髪用化粧品(シャンプー・染毛料など):27%
  • 仕上げ用化粧品(口紅・アイメークアップなど):20%

 

引用:日本化粧品工業連合会

 

>> 製薬・化粧品業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

物流

 

物流産業の年間営業収益は約24兆円です。内訳は下記のようになっております。

  • トラック運送:約14兆円
  • 外航海運:約4兆円
  • 倉庫業:約2兆円
  • その他:約4兆円

 

これらの全てに製造業が関わっているわけではございませんが、これらの多くは製造業と密接な関係がございます。

 

 

引用:物流業界のビジネスチャンス

引用:物流をめぐる状況

 

>> 物流業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

半導体・電子

 

半導体・電子部品・電子回路の年間出荷額は約16.7兆円です。

それぞれの内訳は、下記のようになっております。

  • 電子部品:9.2兆円(コンデンサ・スイッチ・センサー・電子回路基板など)
  • ディスプレイデバイス:2.4兆円(液晶ディスプレイなど)
  • 半導体:5.1兆円(メモリなど)

 

 

半導体・電子部品の産業は、昨今のPCやスマホの流行からも分かるように年々成長しております。

ですが、日本企業のシェアは全体の非常に13%と少なく、今後も更なる成長を期待されている業界です。

 

 

引用:JEITA調査統計レポートのご紹介

 

>> 半導体・電子業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

 

家電・パソコン・スマホ

 

家電(白物家電機器)の年間出荷額は2.3兆円、パソコンは約8,000億円となっております。

 

家電の中では、エアコン・冷蔵庫・洗濯機が比較的大きな規模を誇り、業界全体としてはほぼ横ばいです。

 


 

ですが、パソコンやスマホの生産は徐々に落ち込んできており、パソコンはここ数年で30%以上酒家台数が減ってきております。

引用:電気機器の見通し資料

 

>> 家電・パソコン・スマホ業界をもっと知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!

 

 

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以上で、製造業・工場のデータを分析についての記事は終わります。

文章中でもご紹介しましたが、もし興味を持った業界があったら、他のコラムもご覧ください!

 

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