意識はしていないものの、私たちの生活に欠かせない「化学・石油化学業界」。この記事では大手企業などのご紹介を中心に、化学・石油化学業界の求人や基本情報について説明していきます。

 

化学・石油化学業界の動向はどうなっているの?

まず、化学・石油化学業界がどういった業界であるのかを知っていただくために、それぞれの業界の動向について説明していきます。 


化学業界

・基本的な情報について


業界規模:27兆1,457億円


経常利益計:2兆0,216億円


売上高純利益率:+3.6%


過去5年の伸び率:+2.5%


総資産額:35兆5,319億円



労働者数:162,913人


平均年齢:40.6歳


平均勤続年数:15.7年


平均年収:610万円

※平成25-26年度版

 

・売上高シェア上位五社


1.三菱ケミカルホールディングス 12.9%  

2.住友化学           8.3%    

3.三井化学           5.8%    

4.信越化学工業         4.3%    

5.旭化成(ケミカルズ事業)     2.9%


首位の三菱ケミカルホールディングスが一歩リードしており続いて住友化学、三井化学、信越化学工業が高いシェアを誇っています。

 

・現状と動向

平成20年以降化学品の需要が減ったことなどから業績が悪化していましたが平成25年には世界景気の回復に伴って業績は回復し、大量募集の求人が増加しています。

しかしながら先行き不透明な状況が続き、採算事業の統廃合、プラントの停止、再編が進行しています。

 

石油化学業界

・基本的な情報について

出荷額:11兆9,000億円


従業者数:91,000人


売上高:3兆9,462億円


経常利益:1,868億円


売上高経常利益率(%):+4.7%

※平成27年度

 

・現状と動向

世界的な動きとして、原油価格の急落、中国国内の環境規制の強化の動きなどにより、今後どのような進行をするかが不透明となっています。

原油価格の値下がりによる優位性の低下や建設コストの上昇等の影響を受けるものの、日本の石油化学製品の原料であるナフサに対する絶対的な価格競争力は変わっていません。


世界全体の需要量の伸び率は、エチレン系誘導品は2013~2019年で年平均3.5%を見込んでいます。

エチレン系誘導品の需給バランスは、中国では石炭化学プロジェクトの進展に伴い生産能力が増加するものの、それを上回る勢いで需要が増加し、2019年には需要超過幅が17百万トンに広がるでしょう。


一方、中東では生産の拡大により2019年には19百万トンの供給超過、北米では供給超過幅が2019年には8.3百万トンに広がる見通しとなっています。


 

化学・石油化学業界にはどういった企業があるの?

化学・石油化学業界の動向について知っていただいたところで、化学・石油化学業界の代表的な企業をそれぞれ1社ずつ合計2社ご紹介させていただきます。

 

化学業界

・三菱ケミカルホールディングス

株式会社三菱ケミカルホールディングスは2005年10月3日に設立され、三菱ケミカル、田辺三菱製薬、大陽日酸、生命科学インスティテュートが主要子会社です。

本社は東京都千代田区丸の内にあり、従業員数(連結)は68,988人、連結売上高は38,231億円となっています。


三菱ケミカルホールディングスは、総合化学企業としては日本最大手であり、日系企業として中国など海外にも進出をしており世界第11位の規模を誇っています。

環境・社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会を皆さまと一緒に築くことをビジョンとして掲げています。


さらに、コア技術のさらなる強化と新たなコア技術の研究・開発として、イノベーション創出の鍵となるR&D活動を行っています。


三菱ケミカルホールディングスグループは、「機能商品」、「素材」、「ヘルスケア」の3分野で事業を展開しており、グループ会社の経営管理(グループの全体戦略策定、資源配分など)も行っています。

 

石油化学業界

・JXTGエネルギー株式会社

JXTGエネルギー株式会社は1888年5月10日に設立され2010年7月1日に発足しました。本社は東京都千代田区大手町にあり、日本の石油元売りとしては最大手で世界でも第8位の規模を誇っています。

また、ENEOS、ESSO、Mobil、ゼネラルといったブランドを展開しています。


事業内容は石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)の精製および販売、ガス・石炭の輸入および販売、石油化学製品等の製造および販売、電気・水素の供給となっています。

研究・開発としては燃料研究、化学研究、潤滑油研究、水素研究、分析・解析技術の研究が行われています。


 

化学・石油化学業界ではどういった人材が求められているの?

化学・石油化学業界が求めている人材について、なかでも今回は特に石油化学業界が求めている人材について説明していきます。

ここでは住友化学グループの連結会社が現在求めている人材を一例として紹介していきます。下記のような正社員の求人以外にも契約社員で正社員登用がある求人もあります。

 

事業内容:農業用ポリエチレンフィルム製造


職種:製造オペレーター


雇用形態:正社員


産業:製造業のうちプラスチックフィルム・シート・床材・合成皮革製造業


就業形態:フルタイム


年齢:35歳以下(長期勤続によるキャリア形成のため若年者等を対象)


就業時間:交替制あり

1)08:00~16:00

2)16:00~00:00

3)00:00~08:00

休憩時間:60分

時間外:あり(月平均10時間)


賃金形態(月給)

a 基本給(月額平均)又は時間額

130,000円~210,000円


b 定額的に支払われる手当

勤務地手当 3,300円~3,300円

交替勤務手当 33,000円~33,000円


c その他の手当等付記事項

住宅手当:7,000~10,000円 家族手当:6,000~15,000円

賞与:あり 前年度実績 年2回・計3.25月分


年間休日数:113日


育児休業取得実績:なし


加入保険等:雇用、労災、健康、厚生 


企業年金:厚生年金基金


退職金制度:あり 勤続1年以上


定年制:あり 一律60歳


再雇用:あり 65歳まで


通勤手当:実費支給 上限あり(月額30,000円) 


学歴:高卒以上


必要な免許・資格:普通自動車免許

 


 

最後に

以上で「化学・石油化学業界の大手企業をご紹介!」の記事は終わります!

 

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