2020年東京オリンピックの開催が決定し、その経済効果は全国で32兆3,179億円と見込まれています。

オリンピックイヤーに向けての2018、19年に建設需要はピークを迎えるといわれている建築・住宅業界の求人についての疑問を、こちらで解決していきましょう。


建築・住宅業界ってどんなところ?

建築・住宅業界には大きく分けて2種類の企業が存在します。これらの企業を概要や市場規模、大手企業、工場の特徴とともにそれぞれ説明していきます。


ハウスメーカー

・概要

家を売ることを目的としており戸建てやマンション、アパートなど個人に向けた建築物を扱っています。全国各地に拠点をもち、事業を展開しています。


・市場規模

売上高は14兆9,414億円、利益は9,474億円(2016年)


・代表的な企業

大和ハウス、積水ハウス、住友林業、ヘーベルハウス


・工場の特徴

家を作るのに必要なパーツを工場内で製造します。

仕事内容はさまざまで部品の加工や溶接といった専門的な技術が必要なものから、部品の梱包や検査といった建築・住宅業界で未経験の方でもできる求人まであります。月給は平均して約20万円です。


ゼネコン

・概要

ハウスメーカーのように個人へ向けた建築物を扱うことはなく、大きな規模で建築を行います。

例えば、ショッピングモールやテーマパークなどといった大型商業施設、道路や橋などといったインフラ設備の建設を手がけています。


・市場規模

業界全体の売上高は16兆2,532億円、利益は9759億円(2016年)


・代表的な企業

大林組、大成建設、鹿島建設、清水建設


・工場の特徴

建築物を作るのに必要なパーツを工場内で製造します。ハウスメーカーで扱っているより大きな部品の加工や溶接を行い、軽作業もあります。

ハウスメーカーの工場より求人が少ない傾向があり、月給はこちらも平均して約20万円です。



建築・住宅業界の現状は?

建築・住宅業界の売上高と業界ランキング、現状を説明していきます。


建築業界(ゼネコン)

・2016年の売上高ランキング


①大林組     1兆7778億円

②鹿島建設      1兆7427億円

③ 清水建設     1兆6649億円

④ 大成建設     1兆5458億円  

⑤大東建託      1兆4116億円


上位5社の売上高の差はあまりないことがわかります。


・現状

業界の市場規模は年々拡大している状況です。理由としては東日本大震災をはじめとした災害の復興需要の増加やアベノミクスによる公共事業への投資などが挙げられます。


住宅業界(ハウスメーカー)

・2016年の売上高ランキング


①大和ハウス工業   2兆79億円     

②積水ハウス               1兆6,138億円                        

③住友林業                   7,974億円                       

④ 住友不動産         7,447億円

⑤  ヘーベルハウス      4,862億円          

                        

上位2社が圧倒的な売り上げを誇っています。


・現状

東日本大震災をはじめとした災害に伴う需要や消費税増税前の駆け込み需要によって業界全体の売上高は増加傾向にあります。



建築・住宅業界で必要な資格ってあるの?

次に建築・住宅業界に就職する際に持っていると役立つ資格をいくつか紹介します。


電気主任技術者

配電などの電気設備の保安監督をすることができる資格です。電気設備を伴った建築物の工事現場には電気主任技術者が立ち会わなければならないことが法令で決まっており、需要が高い資格です。


建築施工管理技師

建築工事現場で工事の進行や監視、指揮を行う資格です。試験には筆記と実地試験があり、難易度は高くなっていますが、業界での需要は高いので就職や転職に有利な資格となっています。


土木施工管理技師

道路や橋などの土木工事現場で工事の進行や監視、指揮を行う資格です。

こちらも試験には筆記と実地試験があり、難易度は高くなっていますが、業界での需要は高いので就職や転職に有利な資格となっています。


コンクリート診断士

コンクリートの性質を理解し、加工や補修・補強を行う資格です。試験の合格率は15%弱で難易度は高いですが、コンクリート製の建築物が増えてる中で需要が高まっている資格です。


建築設備士

空調、給排水、電気などの建築設備全般に関する知識を持って建築士にアドバイスを行う資格です。試験は二次試験まであります。


建築士

建築士は様々な建造物の設計図を作成し、その設計図をもとに現場監督を行う資格です。一級と二級建築士では設計できる建築物の規模が違います。設計の専門家として企業からの需要はとても高いです。



建築・住宅業界の今後の動向は?

建築・住宅業界の今後はどうなっていくのでしょうか?業界別に説明していきます。


建築業界

建築業界では2020年の東京オリンピックに向けての高速道路などのインフラ整備や競技施設の建設により、2018年〜2019年の急速な成長が予想されています。

またこれに伴い業界全体で新たな労働力が求められており、外国人労働者の受け入れが今後さらに進むかもしれません。


住宅業界

東日本大震災などの復興需要と増税前の駆け込み需要の反動や人口減少による市場規模の縮小にどのように対応していくかが問題となっています。

またスマートハウスといった省エネ住宅や耐震、バリアフリー住宅の需要の高まりにどう応えていけるかが住宅業界の成長の鍵となっています。



最後に

以上で《建築・住宅業界はどうなっているの?》についての記事は終わります。

 

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また建築・住宅業界の工場においては様々な職種があり、自分に合ったものが見つかるかもしれませんって

 

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