このページでは一般的な配送ドライバー(配達ドライバー)の勤務形態・休暇制度・残業手当について、詳しく紹介していきます。 

配送ドライバーの種類って?

配送ドライバーのお仕事と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?

おそらく多くの人が「クロネコヤマト」や「佐川急便」を思い浮かべるのではないのでしょうか?

しかしそれは、配送ドライバーの中でもセールスドライバーという職種です。

実は、配送ドライバーのお仕事(職種)は他にもあるんです。


では他にどんなお仕事(職種)があるのでしょうか?

まず、コンビニやスーパーに直接荷物や商品を届ける「ルート配送ドライバー」、次に、お世話になったことがある人も多い「引っ越しドライバー」があります。

この2つも配送ドライバーに入ります。

 

配送ドライバーの勤務形態ってどうなっているの?

はじめに配送ドライバーの勤務形態について説明します。

配送ドライバーの勤務体系は企業や職場によって異なるのですが、労働基準法により年間労働時間が決められています。

よってその時間内で勤務時間が設定されるのが一般的とされています。大体1日平均の労働時間は12時間程度となることが多いようです。

しかし企業や職場によって勤務体系が異なるのが、配送ドライバーの勤務時間の特徴と言えます。おおよその配送ドライバーが日勤の求人を応募しているようです。ここで主な勤務体系や仕事内容を4例見てみましょう。


関東運輸株式会社(ルート配送)

6:00 出勤・出社・積み込み

出勤したら点呼を取ります。その後午前の便の積み込みを行います。

 

7:50 出発

1本目の配送に出発です。配送センター周辺のコンビニ店舗をまわります。


 8:10 1店舗目に到着 納品スタート

1店舗目に到着。このルートは店舗が近場に密集しているので、9店舗へ納品します。1店舗の納品時間は10分で完了します。

 

10:30 全店舗納品完了

9店舗への納品が完了すると、次の便の配送準備のために一度センターへ戻ります。


11:00 休憩

休憩を取ったら、午後の便の積み込みを開始します。


12:00 2本目積み込み出発

午後の便では、少し遠方のコンビニ店舗へ配送します。基本的に1日の配送で2つのコースを担当し、近場と遠方の店舗にそれぞれ配送します。

 

12:40 1店舗目に到着 納品スタート

このルートは店舗間の距離もあるため、5店舗へ納品します。

 

16:30 全店舗納品完了

5店舗すべてのコンビニ店舗への納品完了です。

会社へ戻ります。

 

17:00 帰社・1日の業務終了

 

ダイドードリンコ株式会社(ルート配送)

7:30 出発

みんなでスケジュールを確認して、出発します。

 

8:00 仕事開始

午前中は15ヶ所の自動販売機を回り営業します。

商品を並べ替えたりと、頭と体力を使うお仕事です。

 

12:00 お昼休憩

自分の都合のいいタイミングでお昼ご飯を食べます。

 

13:00 仕事再開

午前と同じく、午後も15台ほど営業をします。

 

15:00 お客様と会話

仕事中はよくお客様や管理人に話しかけられます。

コミュニケーション能力が活かせるのもこの職業のいいところです。

 

16:30~18:00

帰社後、入金作業・伝票整理を行います。缶の片付けや、翌日の荷物が終わると、業務終了です。

 

堀井運送株式会社(引っ越し)

8:00 出社・点呼・車両チェック

朝8時頃出社し、点呼、出社前点検を行います。

 

8:10 出発

準備が完了したら、お客様の家に向かって出発です。

 

8:30 現場に到着・積み込み

お客様の家に到着後、すぐに積み込みを開始します。

 

9:30 引越し先に移動

 

10:00 引越し先に到着・荷卸し

 

11:00~17:30 

同じ業務を2、3件

 

18:00 帰社

やはり企業・職場によって勤務体系が違うことが伺えます。

 

セールスドライバー

6:30 出社

出社するとすぐ、営業所に到着した荷物をトラックへ積み込みます。

 

12:30 営業所へ

午前中の配達が終わると、一度営業所へ戻ります。午後便の荷物が到着していたら、それをトラックへ積み込みます。

 

13:00 休憩

忙しい日は運転をしながらコンビニなどのおにぎりを食べます。

 

14:30 集荷業務

午後は集荷業務が中心です。依頼があった企業や個人宅へ集荷に伺います。

 

16:00 営業活動

お客様のニーズを引き出して、新規取り引きにつなげるために営業を行います。

 

17:00 再配送がたくさん

午前に不在だった人の再配送を随時対応します。

 

19:00 営業所へ戻る

帰社したら集荷した荷物を降ろします。

 

20:00 事務処理

夜間スタッフに引継ぎなどを行います。

 

21:00 帰宅

日によっては夜間当番があり、22時~23時まで働くことがあります。

 

配送ドライバーの出勤日数ってどうなっているの?

配送ドライバーは年中無休の仕事であるため、週末が休みとは限りません。シフト制で休日を取ることになります。

配送ドライバーの月平均の休みは9日~11日程度の休みが一般的ですが、企業・職場によっても異なります。

世間が休みを取っているゴールデンウィークやシルバーウィーク、年末年始などの長期休みを取らずに働かなくてはいけないところは、配送ドライバーの大変なところだと言えるでしょう。

具体的に3社の出勤についての情報を見てみましょう。 


関東運輸株式会社(ルート配送)

勤務時間は

①    6:00~18:00

②    23:00~11:00

③    18:00~6:00

の3パターンで休日はローテーションによる月6日休みとなっています。

 

ダイドードリンコ株式会社(ルート配送)

◆週休2日(基本、土日休み、年間休日110日)

◆年末年始休暇

◆夏季休暇

◆GW

◆有給・慶弔

◆誕生日休暇

◆リフレッシュ休暇

◆メモリアル休暇

 

アリさんマークの引っ越しセンター

7:00~16:00(実働8時間・早出・残業有)

休日休暇はローテーション制(月10日休)


◆夏季休暇

◆年末年始休暇

◆有給休暇

◆慶弔休暇

◆バースデー休暇(配偶者の誕生日)

◆結婚記念日休暇

 

ヤマト運輸株式会社 埼京主管支店(セールスドライバー)

年間勤務時間1996時間で月平均にすると166時間になっています。一方休日は標準で月平均9日~11日で年間休日は117日です。


◆慶弔休暇

◆1週間連続休暇あり

◆育児休暇

◆記念日休暇

◆年次有給休暇

◆介護休暇

◆特別休暇

◆リフレッシュ休暇


やはりゴールデンウィークやシルバーウィーク、年末年始のような長期休暇を取れる企業取れない企業さまざまですね。

 

配送ドライバーの残業時間はどうなっているの?

配送ドライバーの仕事は、日や時期によって業務量に差が出やすいという特徴があります。

セールスドライバーに関して言えば、ネットショッピングの影響で相対的に荷物の量は増加しており、さらにそれにもましてお中元やお盆の時期は荷物の量が増えます。

あまりに荷物が多い時は、22時や23時になっても配達をしなくてはならない場合もあります。

 

最後に

以上で配送ドライバーの勤務形態・休暇制度・残業手当に関する説明は以上になります。

なお自身の転職・就職活動の中で配送会社を選定する際は、今回説明した勤務形態や休暇制度、残業手当に加えて給与形態や福利厚生が手厚いのかどうか、研修制度は充実しているのか、未経験者でも大丈夫なのかといった点を重視するのも良いかもしれません。


《ジョブハウスドライバー》では各配送会社の情報を紹介している記事や求人情報を掲載しているので、配送ドライバーへの転職や就職に興味を持った方は是非ご覧になってみてください。

またそのほかにも《ジョブハウスドライバー》ではトラックドライバーやタクシードライバー、バスドライバーといった様々な職種のドライバーに関連した求人情報や記事も多数掲載していますのでそちらも是非ご覧になってみてください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!